
「ミミズのいる土は腐っている」と聞くと、庭や畑の土が心配になるかもしれません。しかし、ミミズがいるという事実だけで、土が腐っているとも、作物に適した良い土だとも判断できません。
この記事では、ミミズの数や種類から分かること・分からないことを整理し、土の状態を確認する際のポイントとミミズコンポストの使い方を紹介します。
ミミズがいる土は腐っているというのは本当なの?
いいえ、ミミズがいるだけで「土が腐っている」とは言えません。ミミズには、土の中や落ち葉・堆肥など有機物の多い場所に暮らす種類がいます。ただし、ミミズが見つかったことだけで、土の状態や植え付け時期を決めることもできません。
土の様子が気になるときは、ミミズの数だけでなく、未分解の有機物が多く残っていないか、強い異臭がしないか、水はけはどうかなども確かめましょう。作物を育てる場合は、その作物に合った土壌の条件を確認することが大切です。
ミミズがたくさんいる土はいい土なの?
ミミズが多く見つかる場所には、エサとなる有機物や、ミミズが活動しやすい条件があるかもしれません。しかし、数が多いことだけで「良い土」「植え付けに適した土」とは判断できません。畑の土なのか、堆肥を作っている場所なのかによっても見方は変わります。
ミミズがほとんどいない土は悪い土なの?
ミミズが見つからないことだけで、土が悪い、あるいは農薬や肥料の使い方に問題があるとは言えません。ミミズの見つかりやすさは、季節、気温、乾燥の程度、調べた深さなどでも変わります。土の状態は複数の点から確認しましょう。
土にいるミミズの種類による違い
「ミミズ」といっても種類や暮らす場所はさまざまです。見つけたミミズの種類を正確に判断するのは難しいこともあるため、見た目や数だけで土の良し悪しを決めつけないようにしましょう。
フトミミズがいる場合
フトミミズと呼ばれる仲間には、土の中で活動する種類がいます。ミミズが土中を移動してできるすき間は、土の構造に関わることがあります。ただし、フトミミズがいるだけで、その畑の通気性や水はけが良好だと断定することはできません。
シマミミズがいる場合
シマミミズは、堆肥など有機物の多い環境で見られるミミズです。そのため、ミミズコンポストにも利用されます。シマミミズがいることは「土が腐っている」という意味ではありません。一方で、いるだけで畑の土が必ず改善するという意味でもありません。
ミミズと土の関係
ミミズは有機物を食べ、土の中や堆肥の中で活動します。その活動は土の構造や有機物の分解に関わりますが、作物への影響は土の状態、管理方法、作物の種類などによって異なります。
土のすき間との関係
土の中で活動するミミズは、移動する際に通り道を作ります。ただし、畑全体の水はけや通気性は、土の種類や締まり具合、水分の状態なども関係します。ミミズがいることだけを改善の証拠とはせず、実際の土の様子を確認してください。
有機物や微生物との関係
ミミズは有機物を食べ、その過程で土や堆肥の中の物質の動きに関わります。ただし、「ミミズが増えれば微生物も必ず増える」「微生物が多いほど健康な土」と単純に判断することはできません。
植物の生育との関係
ミミズの活動だけで、作物に必要な栄養が十分に供給されるとは限りません。植物を育てる際は、土の状態に加えて、水や肥料の管理なども確認しましょう。
ミミズの数だけで土の状態を決めつけない
ミミズが多くても少なくても、それだけで「腐っている」「良い土」「植え付けには早い」とは判断できません。気になる場合は、土のにおい、水はけ、有機物の分解具合、育てる作物の状態を併せて見てください。
ミミズコンポストを始めたい方へ
ミミズコンポストは、シマミミズを利用して、投入した有機物を管理しながら堆肥化する方法です。投入できるものや量、湿り具合など、適切な管理方法は使用する容器や案内に従ってください。できたものを畑や家庭菜園に使う場合も、状態を確かめてから利用しましょう。
ミミズコンポスト用のシマミミズの購入先は、販売場所一覧も参考にしてください。
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