シマミミズに餌を与えるときは、種類だけでなく量やコンポスト内の環境にも気を配りましょう。餌を一度に多く入れると、食べ残しが腐敗して臭いや虫の発生につながることがあります。この記事では、与えやすいもの、避けたいもの、量の調整方法を紹介します。
シマミミズは何を食べる?基本的な食性
シマミミズは、野菜くずなどの有機物や、微生物によって分解が始まった有機物を食べます。入れた生ごみをすぐに食べるとは限らないため、餌は細かくし、少量から様子を見ながら与えるのが基本です。
ミミズの活動は餌の種類だけでなく、温度、水分、通気性、pHなどにも左右されます。餌が残る場合は量を増やさず、まずコンポスト内の状態を確認しましょう。
シマミミズに与えやすい餌

以下は、ミミズコンポストで使われることの多い餌や寝床材です。初めて与えるものは少量にし、食べ残しや臭いがないか確認してください。
- 野菜くず・果物の皮
- 茶殻・コーヒーかす(少量)
- 湿らせた無コーティングの紙・段ボール(寝床材)
- 米ぬか(ごく少量)
- 洗って乾燥させ、細かく砕いた卵の殻(少量)
野菜くず・果物の皮
野菜くずや果物の皮は、ミミズコンポストで使いやすい餌です。キャベツの外葉、にんじんやじゃがいもの皮、りんごやバナナの皮などを細かく切り、少量から加えます。
柑橘類の皮や香りの強い食材は、精油成分や酸味などがコンポスト環境に影響することがあるため、特に慣れないうちは避けるのが無難です。与える場合も多量に入れず、様子を見てください。
茶殻・コーヒーかす
茶殻やコーヒーかすは、少量をほかの餌や寝床材に混ぜて使えます。水分を多く含んだまま大量に入れると、コンポストが過湿になりやすいため、入れすぎないようにしましょう。ティーバッグは素材を確認し、プラスチック製のものや留め具を取り除いてください。
紙・段ボール
無コーティングの紙や段ボールは、餌というよりも寝床材・水分調整材として役立ちます。細かくちぎり、軽く湿らせて使いましょう。ラミネート加工、光沢加工、テープ、プラスチック片などは取り除いてください。炭素と窒素の比率を家庭で厳密に測る必要はありません。
米ぬか
米ぬかを使う場合は、ごく少量をほかの材料に混ぜてください。一度に多く入れると発酵熱が生じ、コンポスト内の温度が上がることがあります。温度を上げる目的で加えるのは避け、温度が高くなりやすい時期は特に控えめにしましょう。
卵の殻
卵の殻は、洗って乾燥させ、細かく砕いたものを少量使えます。pHを調整するために定期的に加えるのではなく、コンポストの状態を見ながら使いましょう。pHの目安は6〜8程度です。酸性が心配なときは、まず投入量や水分、通気を見直してください。
シマミミズに与えない方がよいもの
腐敗や臭い、過湿につながりやすいものは避けましょう。特に慣れないうちは、次のものを入れないようにするのが無難です。
- 肉・魚、乳製品
- 塩分・油分の多いもの、味付けされた料理
- 唐辛子など刺激の強いもの、香味の強い食材
- 柑橘類の皮など、香りや酸味の強いもの(特に多量)
- 汁物など水分の多いもの
- プラスチック、金属、ラミネート紙など分解しないもの
肉や魚は腐敗や臭い、虫の発生につながりやすいため、少量でも入れないことをおすすめします。調理済みの食品は塩分や油分、調味料が含まれることが多く、ミミズコンポストには適しません。ティーバッグや紙容器なども、素材を確認して異物を取り除いてください。
シマミミズに餌を与えるときのコツ

餌の量や入れ方を調整すると、食べ残しや臭いの予防につながります。決まった給餌量や間隔に当てはめるより、ミミズとコンポストの状態を見て調整しましょう。
少量から始め、食べ残しを見て調整する
ミミズの餌の量は、個体数、温度、餌の種類、分解の進み具合などで変わります。「ミミズの体重の半分」などの固定計算をそのまま使わず、最初は少量を与え、前の餌がほぼ分解されてから次を加えましょう。食べ残しがあるときは、次の投入を控えてください。
新しい環境にミミズを入れた直後は、販売元やセットの説明に従って落ち着かせ、餌は控えめに始めます。全てのコンポストに当てはまる「最初の1週間は必ず餌を与えない」という決まりはありません。
餌の場所を変えて、寝床材も使う
餌は浅く埋めて、上から湿らせた紙や寝床材で覆うと、乾燥や虫を防ぎやすくなります。投入場所を少しずつ変えると、食べ残しの有無を確認しやすくなります。水分が多いときは乾いた紙や段ボールを足し、べたつきや水たまりがないか確認しましょう。
臭いが出たら餌を止めて環境を確認する
強い腐敗臭や酸っぱい臭いが続く場合は、餌の入れすぎ、過湿、通気不足、温度などを確認してください。いったん餌を止め、食べ残しを取り除き、乾いた紙や段ボールを足すなどして状態を整えます。卵の殻や石灰を追加してpHを自己判断で調整するのではなく、必要ならpHを確認し、飼育容器や製品の説明に従いましょう。
温度と水分にも注意する
シマミミズは温度の影響を受けます。15〜25℃程度を管理しやすい目安とし、30℃を超えるような高温では餌を控えて涼しい場所へ移すなど、温度管理を優先してください。水分は、湿っていても水がたまらない状態を保ちましょう。
シマミミズの餌に関するよくある質問
餌を与えたのに食べていないのはなぜ?
投入量が多い、餌の分解がまだ進んでいない、ミミズが新しい環境に慣れていないなどが考えられます。温度、水分、通気、pHも確認し、食べ残しがある間は追加の餌を控えましょう。
米やパンなどの炭水化物も与えていい?
味付けしていない米やパンは、与える場合もごく少量にとどめてください。塩、油、バター、ジャムなどが加わったものは避けましょう。穀類は湿ると固まりやすく、入れすぎるとカビや臭いの原因になることがあります。
乾燥した餌と湿った餌、どちらがよい?
水分のある野菜くずと、余分な水分を吸う紙・段ボールなどの寝床材を組み合わせ、全体が湿りすぎないようにします。乾いた紙類は餌というより寝床材として少量ずつ加え、水たまりや強い乾燥を避けてください。
シマミミズの様子を見ながら餌を調整しよう
ミミズコンポストでは、特定の餌を多く与えるより、少量から始めて食べ残しや臭い、温度、水分を確認することが大切です。肉・魚や味付けされた食品は避け、野菜くずや寝床材を中心に、コンポストの状態に合わせて調整しましょう。
ミミズコンポストをこれから始める方は、金子みみずちゃんの家のミミズコンポストセットもご覧ください。餌や飼育方法は、セットに付属する案内がある場合はそちらも確認してください。