
シマミミズを使うミミズコンポストは、ミミズや微生物の働きで生ごみなどを分解し、できたたい肥を家庭菜園などに活用する方法です。
「シマミミズを増やして、もっと生ごみを処理したい」と考える方もいるでしょう。ただし、増える速さや処理できる量は、温度、水分、餌、容器の広さなどによって変わります。この記事では、繁殖の仕組みと、増やすための管理のポイントを紹介します。
シマミミズはどうやって増える?
シマミミズは、1匹の体にオスとメスの両方の生殖器官を持つ「雌雄同体」の生き物です。通常は成熟した個体同士が交尾して精子を交換し、その後、卵を包む「卵包(らんぽう)」を作ります。
卵包からふ化した子ミミズが成長することで、数が増えていきます。ただし、2匹以上いれば必ず繁殖するわけではありません。成熟した個体がいることに加え、飼育環境が整っていることが大切です。
シマミミズの繁殖スピードはどれぐらい?
卵包の数、ふ化までの日数、子ミミズが成熟するまでの期間は、温度、水分、餌、飼育密度などによって変わります。「何日でふ化する」「1年間で何倍になる」と一律には決められません。
増えているかを確認するときは、床材に卵包や小さなミミズが見られるか、時間をかけて観察しましょう。確認のために頻繁に掘り返したり、ミミズを強く触ったりすることは避けてください。
シマミミズを増やすための飼育環境
ミミズコンポストや飼育容器で、床材、水分、餌、通気を適切に管理します。初めて取り組む方は、専用容器・床材・シマミミズがそろったセットを選ぶと、準備するものを確認しやすくなります。
自分で容器を用意する場合も、通気を確保し、床材が乾燥しすぎたり、水がたまったりしない構造にしましょう。ふたをする場合も密閉しないでください。生の家畜ふんや、発酵中で熱を持つたい肥は、そのまま入れないようにします。
夏は高温、冬は凍結に注意する
夏は直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所で管理します。外気温だけでなく、容器や床材が熱くなっていないかも確認してください。餌を一度に入れすぎると、分解に伴って熱を持つ場合があります。
冬は寒風や凍結を避け、温度変化の少ない場所へ移します。保温する場合も、通気口や排水部をふさがず、暖房器具の熱風や直接接触を避けましょう。寒さで餌の減りが遅くなったときは、追加する量や頻度を減らします。
床材の乾燥と過湿を防ぐ
床材は適度な湿り気を保ち、極端な乾燥や水浸しを避けます。水分の調整方法は容器や床材によって異なるため、商品の説明に従ってください。暑いからといって水を大量に注ぐことは、過湿や通気不足につながります。
餌は少量ずつ与える
野菜くずなどを細かくして少量ずつ与え、食べ残しが多いときは追加を控えましょう。繁殖を早めようと大量に入れると、腐敗や発熱、過湿の原因になります。
家庭での管理では、肉・魚・乳製品・油の多いもの・味付けの濃いものは、においや虫の発生につながりやすいため、避けるのが無難です。液体食品、ガム、犬や猫のふんも入れないようにしましょう。投入できるものは、容器や販売元の案内を確認してください。
水分の多い果物や、米ぬか・配合飼料なども、入れすぎには注意が必要です。特別な配合餌を使うことよりも、食べ残しをためず、安定した環境を保つことを優先しましょう。
餌の種類や与え方については、ミミズコンポストの餌の解説記事も参考にしてください。
逃げ出すときは環境を見直す
シマミミズが容器の壁やふた付近に集まり、外へ出ようとするときは、次の点を確認しましょう。
- 容器や床材が熱くなっていないか
- 床材が乾燥しすぎたり、水浸しになったりしていないか
- 食べ残しや強いにおいがないか
- 通気口や排水部がふさがっていないか
- 強い振動や直射日光が当たっていないか
逃げ出すのを防ぐために容器を密閉することは避けてください。餌の追加をいったん控え、購入元や容器の説明に沿って環境を整えましょう。
pH調整は状態を確認してから行う
床材の状態が気になる場合も、まず餌の量、水分、通気を確認します。においやミミズの動きだけで酸性・アルカリ性を判断せず、必要に応じてpHを測定し、販売元の案内に従ってください。
卵の殻を入れれば、すぐに適切なpHへ戻るとは限りません。測定せずに調整材を大量に加えたり、石灰などを自己判断で投入したりすることは避けましょう。
シマミミズ300gの出荷を再開しました
農業経営研究所では、シマミミズ単品の出荷を再開しました。ミミズコンポストの導入や、シマミミズの追加にご利用いただけます。
| 項目 | ご案内 |
|---|---|
| 内容量 | シマミミズ300g |
| 商品価格 | 8,000円(税込8,800円) |
| 配送方法 | 常温配送 |
| 送料 | 北海道・沖縄以外:1,500円 北海道:2,000円 沖縄:配送不可 |
付属する床土などの内容や最新の発送予定は、商品ページでご確認ください。
容器からそろえる方には、容器・床土・シマミミズ300gが付いた「金子みみずちゃんの家」セットもあります。単品とは商品価格・送料が異なりますので、セットの商品ページをご確認ください。
まとめ|増やすには安定した環境づくりが大切
シマミミズの増え方は、温度、水分、餌、通気、飼育密度などによって変わります。一定期間で何倍になると見込まず、食べ残しや床材の状態を見ながら管理しましょう。餌を増やすことよりも、高温・凍結・乾燥・過湿を避け、無理なく飼育を続けることが大切です。