ミミズコンポスト

2025/1/24

ミミズコンポストの仕組みを徹底解説!実際のコンポストも例に紹介

ミミズコンポストは家庭で出た生ごみをたい肥に変える、画期的なエコシステムです。

生ごみは水分が多く、ゴミ処理場で焼却処分する際に大きなエネルギーを必要とし、燃やすときには二酸化炭素も排出されます。

一方で、ミミズに生ごみを食べてもらうミミズコンポストは、燃料や電気をほとんど使わずに生ごみを処理することができます。

生ごみをたい肥に変えるため、作られたたい肥を家庭菜園やガーデニングに再利用することができ、エコな仕組みになっています。

今回は、ミミズコンポストの仕組みがどうなっているのか詳しく解説していきます。

具体的に専用コンポストの「金子みみずちゃんの家」を例に紹介しますので、興味のある方は参考にしてください。

ミミズコンポストの仕組みとは?

簡単に説明すると、ミミズコンポストは、ミミズに生ごみを食べてもらい、たい肥を作る仕組みです。

ミミズが生ごみを食べて細かくし、表面積を増やすことによって、微生物の分解を早めます。

また、微生物が生ごみを分解してやわらかくすることで、ミミズが生ごみを食べやすくなります。

ミミズ、微生物、両方の活躍がなくてはなりません。

できたたい肥は、比較的すぐに使うことができます。分解しきれていない生ごみが残っている場合は、取り除いてから使いましょう。

たい肥にはカルシウム、カリウム、リン酸、マグネシウムなどが含まれており、植物の生育を助けてくれます。

『金子みみずちゃんの家』で見るミミズコンポストの仕組み

「金子みみずちゃんの家」はミミズコンポストの専用容器です。

ミミズコンポストを始めやすいように作られているため、ミミズの管理・育成が簡単にできます。

たい肥の取り出しも簡単なので「ミミズや虫はちょっと苦手だけどエコな取り組みはしたい」という方にもおすすめです。

「金子みみずちゃんの家」は、液体がたまる最下層の上に、三段の箱を重ねる構造になっています。

最初は一段目がミミズの生活スペース、二段目が食事スペース、三段目は空きスペースです。ミミズが上の段へ移っていくにつれて、一段目がたい肥になっていきます。

それぞれの階層を詳しく説明していきます。

最下層

一番下の層は足が付いており、他の箱を置けるようになっています。

ここには上のトレーから流れ落ちた液体がたまり、蛇口から取り出せます。

この液体は、生ごみや床材を通ってしみ出した浸出液です。成分や衛生状態が一定ではないため、たい肥や液体肥料と同じものとして扱わず、植物や食用作物へ一律に与えることは避けましょう。容器の取扱説明書に従って管理してください。

一段目

一段目は購入したミミズを入れるスペースです。

新聞紙を敷き、シマミミズ300gセットを土ごと入れます。

ミミズは一段目と二段目を行き来して生活します。

二段目は生ごみを入れる食事のスペース、そして一段目は生活スペースをイメージして頂ければ良いでしょう。

二段目

二段目にも床材(ココナッツ繊維)を入れます。

そして、生ごみを入れて床材を被せます。

金子みみずちゃんの家の二段目はミミズの食事スペースです。

生ごみを与える際は出来るだけ細かくしてあげるとミミズが分解しやすいです。

三段目

三段目は、最初は空箱のまま上に載せて蓋をします。

最初のうちは使いません。

二段目がいっぱいになったら使うようにします。

二段目が満杯になったら

二段目が満杯になったら、三段目に床材を敷いてエサを置くようにします。

二段目の箱がいっぱいになる頃には、一段目のミミズの多くは二段目に移動しています。

ミミズが移動した後の一段目は、たい肥になっているため、取り出して肥料として使うことができます。

まだミミズが一段目に残っている場合、ミミズは光を避けるため、明るい場所でたい肥を上から少しずつ取り出せば、下にミミズが固まって残ります。長時間、直射日光に当てるのは避けましょう。

残ったミミズを優しく二段目に移してあげましょう。

たい肥を取り出した一段目は空箱として一番上に置きます。

このようにたい肥を取り出しては空箱を上に置く、ということを繰り返して、生ごみをたい肥に循環させていきます。

ミミズコンポストの仕組みが注目されている理由は?

ミミズコンポストはエコな活動として注目されています。

具体的にどんな理由で注目されているのか、解説します。

環境負荷が少ない

家庭で出るゴミをそのまま処分するとなると、ゴミ処理施設に送られて、焼却処分されるか埋め立てされるかになります。

焼却処分の場合、燃やした時に二酸化炭素が出ます。

また、生ごみは水分が多いため、燃やすのに大きなエネルギーを必要とします。

私たちは、生ごみを処分する際、地球環境に少なからず負荷をかけています。

一方で、ミミズコンポストはミミズと微生物に生ごみを分解してもらうため、焼却のように燃料を使うことがありません。

さらに、処理した生ごみはたい肥になるため、再利用することができます。

有機たい肥を得ることができるため、家庭菜園をしている方にとっては、エコな野菜づくりに役立てることができます。

このように環境に負荷が少ないことが、ミミズコンポストの魅力です。

ミミズの糞が植物に良い

ミミズコンポストのたい肥は、主にミミズの糞からできています。

長い発酵期間を置かなくても使いやすい有機肥料です。

家庭菜園の野菜や植物にも、安心して使用することができます。

ミミズの糞にはリン酸やカリウム、カルシウムなどが含まれています。

特にカルシウムに関しては、ミミズは石灰腺という器官から炭酸カルシウムを分泌しているため、酸性に傾いた土をやわらげる働きがあるといわれています。

このようにミミズの糞(たい肥)は植物に良いため、生ごみを分解した副産物として貴重な存在です。

ミミズの繁殖力が高い

ミミズは繁殖力が高いです。

雌雄同体で、他の個体と交接し、それぞれが卵を産みます。

交接後に卵包(卵の入ったカプセル)を作り、環境が合えば少しずつ数が増えていきます。ただし、増える速さは温度や餌、水分、容器の状態によって変わります。

一度に処理できる生ごみの量も一定ではありません。はじめは餌を少量ずつ与え、残り具合を見ながら調整しましょう。

このように繁殖力が高いため、生ごみを処理できる量が少しずつ増えていくことがミミズコンポストの魅力です。

ミミズコンポストでたい肥が作られる仕組み

ミミズコンポストのたい肥は、ミミズの糞を微生物が分解したものです。

微生物が生ごみを分解し、分解された生ごみをミミズが食べます。

ミミズの糞を微生物がさらに分解することで、生ごみはたい肥になります。

ミミズコンポストのミミズはシマミミズといい、私たちが日本でよく見かけるミミズとは少し違います。

シマミミズはツリミミズ科の表層性種で、主に地面の表層部で落ち葉やたい肥を食べて暮らしています。

このシマミミズをコンポストに使用し、生ごみを食べてもらっています。

植物に必要な肥料の三要素「N・P・K」とは窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)です。

ミミズコンポストのたい肥には、リン酸(P)とカリウム(K)が含まれています。

家庭菜園やガーデニングに使いやすい肥料になります。

ミミズコンポストの底にたまる液体とは

容器の底にたまるのは、生ごみや床材を通ってしみ出した浸出液です。ミミズの体表から出る粘液とも、成分を管理して作った液体肥料とも異なります。

「金子みみずちゃんの家」では最下層の受け皿に液体がたまり、蛇口から取り出せます。ただし、浸出液の成分や衛生状態は餌や管理状況によって変わるため、希釈倍率だけで植物への使用可否は判断できません。取り扱いは容器の説明書に従い、特に食用作物への使用は慎重に判断してください。

ミミズコンポストの仕組みでよくある質問

ミミズコンポストの仕組みでよくある質問をまとめました。

ミミズコンポストにはどんなミミズを使う?

ミミズコンポストには「シマミミズ」というミミズを使います。

ミミズコンポスト用に販売されていますが、手軽に手に入れたい場合は、釣具屋さんでエサとして売られているシマミミズを購入する方法もあります。

シマミミズは表層性種といって、地面の表面の落ち葉やたい肥を食べて暮らしている種類です。

私たちが日本でよく見かけるミミズはフトミミズ科のミミズで、地中の中で暮らしているミミズです。

フトミミズは地中深くに潜って生活し、容器の中では繁殖しにくいため、コンポストには向いていません。

ミミズコンポストの設置場所は?

ミミズコンポストは屋外でも室内でも設置することができます。

ただし、以下のような場所に置くようにしてください。

  • 風通しの良い場所
  • 直射日光が当たらない場所
  • 振動しない場所
  • 0℃~30℃の場所

それぞれ詳しく解説します。

風通しの良い場所

ミミズは皮膚で呼吸をしています。

そのため、適度な水分が必要なものの、水分が多すぎると窒息死してしまいます。

水分が少なすぎると干からびてしまうため、湿度60%~70%のしっとりとした状態が好ましいです。

水分は霧吹きなどで補充してあげましょう。

夏は暑さに弱く、35℃を超えると死んでしまうため、風通しの良い場所に設置するのが適しています。

直射日光が当たらない場所

ミミズは暑さに弱い生き物です。

最も活発に活動するのは15℃~25℃で、10℃~28℃程度なら過ごせますが、35℃を超えると死んでしまいます。

直射日光がコンポストに当たると、内部の温度はすぐに高くなります。

特に夏場は簡単に35℃を超えてしまうため、ミミズが全滅する可能性があります。

日陰に置く、日よけを使うなどして、直射日光が当たらないようにしましょう。

振動が発生しない場所

ミミズは振動に敏感です。

振動があると脱走の原因になります。

振動が発生しない、静かな場所に置くようにしましょう。

0℃~30℃の場所

ミミズが最も活発に活動するのは15℃~25℃です。

30℃を超えると弱りはじめ、35℃を超えると暑さで死んでしまいます。

逆に10℃を下回ると動きが鈍くなり、0℃を下回って体が凍ってしまうと死んでしまいます。

そのため、コンポストを置く場所の温度には気を付けましょう。

屋外に置いている方も、夏や冬は温度や湿度が比較的落ち着いている室内に入れるなどすると良いでしょう。

ミミズコンポストを手軽に始めるなら専用コンポストがおすすめ

ミミズコンポストの仕組みについて解説してきました。

ミミズコンポストは用意する物が少ないため、気軽に始められます。

より手軽に始めたい方は「金子みみずちゃんの家」のような専用コンポストを使うのがおすすめです。

ミミズコンポスト用に作られた容器のため、失敗も少なく、たい肥も取り出しやすいです。

仕組みについて理解できたら後は始めるだけです。

「金子みみずちゃんの家」でミミズコンポストを始めましょう。

始めた後の餌・水分・温度の管理やトラブルへの対処は、ミミズコンポストの管理方法を解説した記事をご覧ください。

専用容器のセット内容は、ミミズコンポストセット「金子みみずちゃんの家」の商品ページで確認できます。