
ミミズコンポストを始めるとき、「どんな容器を使えばいいの?」と迷う方もいるでしょう。容器によって、通気や水分の管理、置きやすさ、堆肥の取り出し方が変わります。
この記事では、容器を選ぶときに確認したい条件と、専用容器や身近な容器を使う場合の注意点を紹介します。「この素材なら必ず成功する」というものではないので、使うミミズや容器の説明に合わせて選びましょう。
ミミズコンポストの容器を選ぶ前に
容器には、ミミズと床材を保ちながら、餌を加えたり、状態を確認したり、できた堆肥を取り出したりする役割があります。材料の名前だけで適否を決めず、通気、水分、光、温度、ふたや底の構造を確認しましょう。
段ボール箱やプラスチック箱などを使った例もありますが、湿気による劣化や排水のしにくさなど、素材ごとに注意点があります。堆肥を取り出す方法も、使い始める前に考えておくと安心です。
ミミズコンポストに適した容器の5つの条件
- 空気が通り、蒸れにくい
- 水がたまらず、周囲も汚しにくい
- 高温や急な温度変化を避けやすい
- 強い光や雨の吹き込みを防げる
- 餌の投入、点検、堆肥の取り出しができる
条件1:空気が通り、蒸れにくい
ミミズや分解に関わる微生物のために、容器内が蒸れすぎないようにします。ただし、穴を開ければ必ず適切な通気になるわけではありません。市販品は使い方を確認し、自作する場合はふたや通気口の構造、虫の侵入、床材のこぼれにも注意してください。
条件2:水がたまらない
床材は乾きすぎても湿りすぎても管理しにくくなります。排水できる構造か、排水口がある場合は水を受けられるかを確認しましょう。容器の下から出た液体を「ミミズの体液」や、そのまま植物に使える液肥と決めつけないでください。扱いは製品の案内に従いましょう。
条件3:高温や急な温度変化を避けやすい
直射日光で容器が熱くなる場所や、雨にさらされる場所は避けます。ミミズの活動を「何℃なら必ず止まる、死ぬ」といった一律の数値で判断せず、使うミミズと製品の案内、実際の容器内の状態を確認してください。容器の素材だけで温度を一定に保つことはできません。
条件4:強い光や雨を防げる
ふたや床材でミミズが身を隠せるようにし、容器を直射日光の当たらない場所に置きましょう。透明な容器を使う場合も、遮光や置き場所への配慮が必要です。屋外では雨水が入り続けないかも確認します。
条件5:点検と堆肥の取り出しができる
餌の食べ残しや水分を確認しやすく、必要なときに堆肥を取り出せることも大切です。専用容器でも必ずミミズと堆肥が完全に分かれるわけではありません。取り出す際にミミズや未分解の餌が混じっていないか確認しましょう。
容器の種類ごとの特徴と注意点
ここでは、専用容器と身近な容器を比較します。写真の容器と同じ形でも、通気口や排水口の有無は製品ごとに異なります。実際に使う容器の仕様を確認してください。
【1】ミミズコンポスト専用容器
引用元:金子みみずちゃんの家
専用容器は、餌の投入や堆肥の取り出しを想定して作られている点が選ぶ理由になります。ただし、通気、排水、付属品、容量、置き場所の条件は商品ごとに異なります。
当店の「金子みみずちゃんの家」を検討する場合も、現在の製品情報で構造、寸法、セット内容、使い方を確認してください。段を重ねる構造であっても、ミミズの移動や堆肥の完成が毎回同じように進むとは限りません。容器から出る液体の扱いも、製品の案内に従いましょう。
【2】一般的なコンポスト容器

一般的なコンポスト容器をミミズ用に転用できるかは、構造によります。ふた、底、通気、排水、餌を加える方法を確認してください。通常のコンポスト向けに設計された容器が、そのままミミズに適するとは限りません。
特に回転させて中身を混ぜるタイプは、ミミズを入れて回転させる使い方を安易に勧められません。ミミズコンポスト用として使用できるか、製品の説明を先に確認しましょう。
【3】プラスチック容器(衣装ケースなど)

手に入りやすい一方、衣装ケースなどにはミミズ用の通気口や排水口がない場合があります。自作するなら、加工しても強度や安定性を保てるか、穴から虫が入ったり床材がこぼれたりしないか確認してください。
透明な容器では光や直射日光による加熱にも注意が必要です。堆肥の取り出し方を含め、加工前に設計を考えましょう。
【4】プランター

排水穴のあるプランターは選択肢のひとつですが、穴があるだけでミミズ用容器として完成するわけではありません。床材がこぼれないか、ミミズが移動しないか、雨や直射日光を避けられるかを確認します。
プランターを使った方法は、こちらの記事でも紹介しています。
【5】ベビーバス

ベビーバスを転用する場合は、排水口の有無だけでなく、ふた、通気、雨よけ、置いたときの安定性を確認してください。大きな容器ほど、床材を入れた後の重さや、堆肥を取り出すときの作業も考える必要があります。
排水口があっても雨水が入り続ける状態を放置せず、下から出る液体もそのまま液肥として使わないようにしましょう。
【6】発泡スチロール箱

加工しやすい容器ですが、穴を開ける位置、排水、ふた、容器の強度を検討する必要があります。床材を入れても安定するか、移動や堆肥の取り出しで破損しないかも確認しましょう。
「穴を開けて床材を入れれば準備完了」とは考えず、使用中も水分や臭いを点検してください。
【7】木製の箱

必要な大きさに合わせて作れる一方、湿気による劣化、継ぎ目からの漏れ、容器の強度に注意が必要です。排水穴を設けても、そこから出た液体がそのまま液肥になるわけではありません。置き場所と受け皿も考えましょう。
【8】大きめの植木鉢

植木鉢も容器の候補ですが、排水穴だけで通気やふたの問題まで解決するわけではありません。容量、安定性、雨よけ、堆肥の取り出し方を確認してください。
植物を同じ鉢で育てながら生ごみを入れる方法は、管理が複雑になる場合があります。初めてなら、まずはミミズと床材の状態を確認しやすい形で始めるのが無難です。
【9】金属製の容器

金属製の容器を使うなら、置き場所によって容器が熱くなったり冷えたりする点に注意が必要です。通気や排水に加え、さび、加工した穴の縁、容器の安定性も確認してください。「丈夫だから劣化しない」とは言えません。
自分が管理しやすい容器を選ぼう
専用容器にも自作容器にも、確認すべき点があります。比較するときは、通気と水分の管理、直射日光や雨への対策、置き場所、堆肥の取り出し方を見てください。専用容器を選んでも、餌の投入量やミミズの状態の点検は必要です。
「金子みみずちゃんの家」が気になる方は、上の製品ページで現在の仕様と販売状況を確認し、自分の置き場所や管理方法に合うか検討してください。