竹酢液販売

竹酢液販売

竹酢液には、消臭、殺菌、防臭、保湿、殺菌・防虫、・防湿などの効果があります。

弊社の竹酢液の特徴

山梨県身延町町内の、光が十分に差し込む林内に生育している4,5年生の竹を伐採して、竹炭や竹酢液を生産するために必要な原材料用の稈(かん)は、本数密度管理を行うことで、更新量を一定化させ、安定した生産性と品質管理の維持に努めています。 また弊社の竹酢液及び竹炭は、虫害、カビ害を防ぐために日本で2か所しかない燻煙熱処理(窯乾燥)という方法を焼く前の処理として採用しています。 焼く前に、燻煙熱処理をすることで、ススが均一に付着し、材の色も褐色または黒褐色になります。スス竹に変化したことで、含水率が低くカビが発生しにくくなります。 一般的に、含水率が20%以下にならないと焼いて炭化する時に割れてしまいます。竹酢液及び竹炭の炭質にこだわるため、炭焼き施設や前処理の乾燥処理及び天日等の作業を重視しています。

身延町の竹炭

昔から、良質な竹の産地として有名で標高500m以上の地域が、町の55%を占め、山林面積が84.5%という山梨県身延町の孟宗竹という竹炭を使用しています。 作業として、毎日 山から切り出した竹を一定の長さに切る人、その材料を割る人、ナタを使用してふしを取る人、切りそろえた竹を結束する人、やきあがった炭を切る人、それ以外、燻煙処理や含水率検査、天日乾燥の点検等さまざまな仕事を行い、良質な竹酢液と竹炭を生産しています。

作業工程

切り出し作業
生後4年~生後6年の孟宗竹を伐採します。

集積

竹切り
伐採した竹を1か月ほど乾燥させて、炭焼き窯のサイズに合わせて切りそろえます。竹カッターを導入することで、竹の切り口のザラザラ感はなく、仕上がりもきれいに出来ます。

竹割り

節取り
竹の内側についている節を、ナタを使ってひとつひとつ丁寧に取り除きます。節をつけたまま窯入れすると仕上がりが悪く品質にも影響します。節取り作業の中で、病気等で竹の内側が茶褐色になっている竹を取り除きます。

結束 切りそろえて縦割りにした竹を20本ひとまとめにして、窯の中に入れやすいように結束します。

天日乾燥(含水率検査を含む2か月)

日本では2か所しかない燻煙窯乾燥(15日間) 建込

竹をいぶす燻煙室と燃焼室の二手に分かれていて、燃焼室から出た煙が燻煙室に充満して、時間をかけてじっくり竹をいぶす構造です。

燃焼窯 土窯の中にセンサーを入れることで、火止めのタイミングと温度・湿度の調整をしていきます。 乾燥した竹を隙間なく窯に入れて火入れを行います。 燃焼(600℃の低温で15日間)低温でじっくり焼きあげることで、硬くてきめの細かい竹炭を生み出します。 3~4日ほど燃やし、10日間ほどかけてゆっくり冷まして窯から取り出します。

焼きあがった炭を,機械でそろえて一度釜で煮沸して乾燥機にかける(消費者が手が汚れるのを嫌がるための配慮)

選別

竹炭粒と竹酢液の製造工程表

水分調整に有効な「燻煙熱処理法」(日本では2か所だけ)を採用しています。

割れを防ぐ方法として、京都大学木質科学研究所の野村先生が開発された方法で、 これは200℃以下の湿度で5日間、カマド(窯)のなかで燻煙処理して含水率を20~25%に調整した後、 雨に濡らさないようにして2か月、天日干し等で自然乾燥させ、竹の含水率を12~14%にします。 何故なら、竹は中空で肉厚が薄く部位によって含水率収縮率にバラつきがみられます。 窯入れ前に調質をせず、安易にやくと欠陥炭になると同時に、自然乾燥で調質をすると6か月を要します。 「燻煙熱処理」した竹炭は、均質でカビや虫の害にも強く、長期間の保存が出来ます。

竹酢液

竹を炭窯で炭化していく過程で植物の組織であるヘミセルロース、セルロース、リグニン等が熱分解されると、 固体生成物(木炭、竹炭)と気体の木ガスと液状生成物が得られます。
液状生成物を長期間(3ヶ月以上)静置すると3層に分かれます。 上層が軽質油で、中層が赤褐色水溶液の竹酢液で、下層が黒色の粘性油状物の沈降タールです。
竹酢液は製品として利用されます。この祖竹酢液は原料炭材に対して15~25%生産されます。
竹酢液をさらに蒸留という工程をへて、出てきた液体を冷却して集めますと、淡黄色透明の高品質の製品が得られます。 また、沈降タールを蒸留精製することにより、クレオソートが得られます。
蒸留と精製を繰り返して作り上げた純度の高い蒸留竹酢液です。竹酢液にはヘミセルロースの含有量が多く、熱分解の初期に蟻酸などの酸性物質が多く検出されるので、それだけ酸性度も高くなります。

竹酢液のデータ

項目
竹酢液
PH(20.9℃)
2.96
比重(15/4)
1.011
有機酸濃度(%)
3.02
溶解タール量(%)
0.56
メタノール量
0.22
酢酸量(%)
2.58

竹酢液の効果

竹酢液には、消臭、殺菌、防臭、保湿、殺菌・防虫、・防湿などの効果があります。

①消臭・殺菌力

竹酢液に含まれていますフェノール成分が、臭いの元であるアンモニアや硫黄化合物などを分解してくれることによって、臭いも消し、菌を殺します。

②殺菌効果による水虫対策

殺菌力により、水虫を退治し、殺菌作用により感染を防ぎます。例として、お風呂のお湯に竹酢液を入れるなどすると効果的に効能を得ることができます。ただし、症状には個人差があるので、根気よく続けることが大事です。

③入浴での使用によるアロマ作用

竹酢液のミネラル成分が体の血行をよくし、湯冷めしにくくし、お肌をツルツルにします。竹酢液の酸性分が水の分子を小さくするので肌への刺激が少なくなり敏感肌の方にもお勧めです。ストレス解消としてのアロマ作用があります。竹酢液の残り湯はお洗濯にもご使用できますが、ニオイが気になる方は濯ぎを少し多めにされてください。

④花粉症予防

天然抗酸化物質であるポリフェノールは、かゆみの元となるヒスタミンの放出を抑える作用があると言われています。従って花粉シーズンの前から、定期的にお風呂やうがいなどにつかうのがおすすめです。

⑤虫刺され

竹酢液の酸成分が殺菌し、炎症を抑えるため、蚊に刺されたときなどの体のかゆみを和らげる効果があることから、虫除け対策にもなります。

⑥除湿効果やカビ対策

ダニなどの害虫の繁殖条件を低下させます。具体的には、湿気の多いところでも吸収することで、カビを予防できる除湿効果があります。その他、カビの発生を防ぎ、カビをエサにする微生物の発生も抑えます。

⑦アトピーや肌トラブルの改善

竹酢液は、かゆみを抑えるリノレン酸が含まれているため、かゆみの元となるヒスタミンの放出を抑えます。消炎、殺菌効果があるので肌トラブルの改善にもなります。弱酸性なので肌に低刺激で乳幼児・お子様でも安心して使うことができます。

竹酢液の使用方法

1.消臭対策

竹酢液を生ゴミなどの消臭用として使う場合には50~100倍程度に希釈してスプレーします。竹酢液の主成分である酢酸には発酵臭を抑制する働きがあることから生ゴミ、ペットのフン尿などの処理にも適しています。また、生ゴミを出す時にスプレーしておくと、カラスや猫などに荒らされにくいようです。

2.虫除け・殺菌・消毒対策

  • 水虫、切り傷、虫刺されなどには、綿棒で1日2~3回程度塗布してください。
  • 風邪の予防には、コップに水を入れ竹酢液を数滴たらして、うがいをしてください。また口腔内を清潔にし、口内炎、歯周病の予防にもなります。
  • 金魚鉢や水槽、花瓶の水には数滴入れると水が活性化され腐りにくくなります。

3.お風呂

キャップ2~3杯を入れますと、竹酢液のミネラル成分が体を活性化させ、血行をよくし、湯あたりがよく、湯冷めしにくく、皮膚が活性化し、お肌が滑らかになりしっとりとなります。竹酢液の酸性分が水の分子を小さくするので肌への刺激が少なくなり敏感肌の方にもお勧めです。また、竹炭と併せて使用するとより効果的です。残り湯は、洗濯に使用されても差し支えありません。

弊社のお客様の竹酢液使用事例

(入浴での使用)

200リットルのお湯にキャップ2~5杯(約10~25cc)の竹酢液を入れます。竹酢液のミネラル成分が体を活性化させ、血行を良くし、湯冷めしにくくし、お肌をつるつるにします。また、竹酢液の酸成分が水のクラスター、分子を小さくするので、肌への刺激が少なくなり、敏感肌の方にも喜ばれています。竹酢液の香りは、ストレス解消としてのアロマ作用があります。また、竹酢液入りのお風呂の残り水は洗濯に問題なく使えます。

(花粉症予防)

◇鼻に

100mlの精製水にキャップ1/2杯から5滴(約50~500倍)の竹酢液を加えたものを鼻に直接スプレーします。または綿棒に浸し、鼻につけます。

◇のどに

コップ半分(100cc)の水にキャップ1~1/5杯(約20~100倍)の竹酢液を加えてうがいをします。または20~100倍希釈の竹酢液をスプレー容器でのどに直接1~2回噴霧します。

◇マスクに

20~50倍希釈の竹酢液をスプレー容器でお手持ちのマスクの内側に2~3回噴霧してご使用ください

◇お風呂に

湯気から鼻・のど・目に行き渡ります。 ※竹酢液は薬ではありません。病院の薬のように症状を強く押さえ込む作用はないので、花粉シーズンの前から定期的にお風呂・うがい等にお使いいただくのをお勧めします。

(化粧水)

100ccの精製水にキャップ1杯から5滴(約20~500倍)の竹酢液を加えて、化粧水としてお使いください。また、フェイスマスク(化粧品店で購入できます)に含ませて20分ほどパックをするのもおすすめです。
お肌を弱酸性に保ち、皮膚の新陳代謝を促し角質を収れんさせ、新しい角質細胞を活発に作り出す働きがあります。
保湿成分のグリセリンを2~5%加えると、より成分が肌になじみ効果的です。
※希釈した竹酢液は長期保存には適しませんので、必要な分をこまめに作り、2週間ほどで使い切ってください。

(うがい)

コップ半分(100cc)の水にキャップ1~1/5杯(約20~100倍)の竹酢液を加えてうがいをします。のどや口内の炎症を抑え、歯の歯垢を落とし、口臭を予防します。竹酢液に含まれるグアヤコールという成分が歯周病に働くと言われています。 また、竹酢液を薄めてうがいをしたら虫歯の痛みが和らいだ、という報告もあります。

(虫さされ)

原液または約10倍まで薄め、患部に塗ります。竹酢液の酸成分が殺菌し、炎症を抑え、蚊にさされた時などの身体のかゆみを和らげます。

(やけど・日焼け)

原液または約10倍まで薄め、患部に塗ります。皮膚の炎症を抑え、痛みを和らげます。

(水虫)

原液を直接塗るか、約10倍に薄めた液に約10分間患部に浸します。竹酢液に含まれているフェノール系化合物(4-エチル-2-メトキシフェノールと 2.6-ジメトキシフェノール)に、水虫の治療に有効な抗真菌性があることが知られています。(三船敏郎著『木酢液・炭と有機農業』創森社)

(リンス)

1リットルのお湯にキャップ1~2杯(約100~200倍)の竹酢液を加え、髪に浸します。血行を良くし、ふけ・かゆみ・頭皮の臭さを抑えます。 また、発毛促進の効果もあると言われています。

(冷蔵庫、下駄箱、台所、トイレの殺菌・消臭)

原液または約10倍まで薄め、スプレーで散布します。優れた殺菌力があるので、まな板や台ふきんの殺菌にも使われています。 消臭作用は、竹酢液の強い匂いでただ打ち消しているわけでなく、匂いの元となるアンモニアや硫黄化合物などの成分を竹酢液の酸やフェノール成分が包み込み、分解して消臭しています。

(ペット)

近年、ペット(犬・ネコ)にも成人病と言われる病気や皮膚炎など多く発症しています。ミルクなどの飲みものに竹酢液を2~3滴混ぜて飲ませたり、皮膚炎には約500倍に薄めてスプレーで患部にかけたりしている方がいます。 ペットが元気になった、目やにが少なくなった、皮膚炎が改善したとの報告があります。 ※ペットによっては竹酢液のにおいが嫌いで飲まないこともあります。

(小動物の忌避)

原液を散布します。竹酢液に含まれるギ酸は、カラス・猫のほか、ムカデ・ヘビに忌避作用があります。屋外に置く生ゴミには、カラス等を近づきにくくすると同時に、臭いを消し腐敗を防ぐ働きをします。

(染め物の媒染剤(色止め)として

媒染する時は、お湯3リットルに小さじ3杯を入れ薄めます。渋い落ち着いた色に仕上がります。

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農業用竹酢液

用途は、水田・露地栽培、ハウス栽培、果樹栽培、花卉栽培・芝の栽培、また土地改良で地力を高める効果、作物の発根・発芽・生長を促進する効果、 果実の糖分を増し、風味をよくする効果など、さまざまなメリットが認められています。

竹酢液の農業利用

目的 施用法
土壌病害虫の防除 ・10~20倍液を1㎡あたり2L使用
連作障害の防除 ・施用直後に耕転し、播種・植付は4日~5日後
発芽・苗の活着促進 ・200~300倍液を苗床1㎡あたり2L使用
・植付・播種前に200~300倍液に2~3時間浸漬する。
病害虫駆除 ・農薬と混用する場合は農薬は通常の使用量の2分の1で可
・漢方薬・ニンニク・ドクダミなどとの混用も可能
・ニンニク・ドクダミなどは、原液に数ヶ月浸漬し、使用前にこして200~300倍液で使用する。
・減菌効果でウドンコ病・ベト病・灰色カビ病などの病害が減少
葉ダニ類・オンシツコナジラミ・カイガラムシ・センチュウの被害も減少
健全生育・結実増加 ・200~300倍液の施用で茎葉がしまり、キュウリなどの節成りになる。
・粘土資材・ゼオライトなどと土壌に併用すると、さらに有効
堆肥づくり ・20~100倍液を堆肥の切り返し時に使用、悪臭を消し、有効微生物の繁殖を促進する。

竹酢液の用途別希釈濃度

希釈濃度 用途 目的・方法 処理法
0~10倍 除草 次の草勢強い じょうろ散水
20~30倍 土壌殺菌殺虫 作物なし、10日作物あける 散水灌注 ㎡/3L
50~200倍 根の障害 株周辺2L程度灌注 土壌灌注
300~400倍 殺虫殺菌 単用7日毎間隔 葉面散布
花芽分化促進 10日内に2回以上
有機物分解 堆肥・ボカシに水分50%分 散水混合
果実着色 収穫前2~3回単用 葉面散布
糖度向上 収穫前2~3回単用 葉面散布
窒素過多 10日内に2回以上 葉面散布
300~400倍 殺虫殺菌 単用7日毎間隔 葉面散布
花芽分化促進 10日内に2回以上
有機物分解 堆肥・ボカシに水分50%分 散水混合
果実着色 収穫前2~3回単用 葉面散布
糖度向上 収穫前2~3回単用 葉面散布
窒素過多 10日内に2回以上 葉面散布
500倍 生長促進 ①生長促進
②花芽分化(果葉類)
③茎葉健康体
④日もち増進
⑤草勢よい
⑥葉果実色つやよい
アミノ竹酢葉色果実肥大糖増進
葉面散布
肥大促進 ブドウ糖500倍混合7日毎 葉面散布
疲れ回復 ブドウ糖500倍混合7日毎 葉面散布
殺虫殺菌 ブドウ糖500倍混合7日毎 葉面散布
1500倍 活着促進 定植時根を浸水、穴灌注100cc 瞬間浸水
発芽促進 かたい種子、4時間浸水 浸水後軽く洗う
1500~2000倍 土壌活性 ①微生物活性②有機物分解 10日間隔
疲れ回復 ③養成分吸収増、通気微動物増 定期灌水


竹酢液の病虫害防除法

竹酢液は土壌改良剤(害虫忌避効果)としてご使用ください。
作物 病害虫名 施用法
トマト センチュウ 50倍液を株元へ灌注
ウイルス 200倍液を1週間おきに散布
根腐れ病 竹酢液+パンの耳+モミガラくん炭の植穴施用
トマト、キュウリ ネコブセンチュウ 100~200倍液の株元灌注
キュウリ ウドンコ病、ベト病 ニンニク入り竹酢液200倍の葉面散布
オンシツコナジラミ ドクダミ入り竹酢液200倍の葉面散布
キュウリ、ナス 灰色カビ病、ウドンコ病 活性炭+300倍液を施用
ナス 青枯病 有機液肥に混ぜて月1~2回灌注
ダニ ドクダミ入り竹酢液を施用
ピーマン センチュウ 1500~2000倍液を灌水代わりに3回散布
メロン ネコブセンチュウ 竹酢液+粉炭を作付前に施用
アブラムシ 竹酢液+粉炭で忌避効果
イチゴ メセンチュウ 100~200倍液の散布
ハクサイ、キャベツ ネコブセンチュウ 竹酢液入り半生堆肥施用
ベト病、コナガ軟腐病、灰色カビ病 農薬+竹酢液200~300倍液を10~15日間隔で散布
200倍液を5日おき3回散布
ダイコン 菌核病
軟弱葉もの 立枯病 キトサン+竹酢液の200倍液を土の表面へ散布
サツマイモ ネコブセンチュウ 竹酢液入り半生堆肥施用
ビート 立枯病 20倍液の土壌灌注
コムギ、オオムギ 縞萎縮病 4~8倍液の散布で不活性化
リンゴ 腐乱病 50倍液を1週間おき2回散布。ペースト塗布。
ブドウ ウドンコ病、ダニ 50倍液の散布
ナシ 紋羽病 根を掘りあげて潅注
白サビ病 200㎡に約150㍑を施用
針葉樹苗 立枯病 原液8㍑/㎡施用
樹木・観葉植物 カイガラムシ 200倍液を2~3回散布
(岸本定吉監修(木酢・炭で減農薬)農山漁村文化協会より)
※倍率は目安ですから土壌の水分により変えてください。

竹酢液を使用することで肥料の吸収がよくなり、効き目が高まり、病虫害も減少します。 作物の根の生長を助けたり、土の中の環境を整えて、有用な微生物の活動をしやすくしてくれるためです。 いろいろな成分を含んだ竹酢液は、殺菌・殺虫力もあれば、土の中の有用な微生物を増殖させる働きもします。 また、作物の発根や生長を促進させるはたらきもあり、それらの効果のあらわれ方が、使用するときの濃度によって大きく変わるのも特徴です。

植動物エキス竹酢液のつくり方混合例

混合材名 混合比と期間 目的
トウガラシ竹酢液 竹酢10Lにトウガラシ300g 3ヶ月 害虫防除
ニンニク竹酢液 竹酢10Lにニンニク500g 2ヶ月 病害虫防除
ドクダミ竹酢液 竹酢10Lに生葉1kg程度 3ヶ月 病害虫防除
海草竹酢液 竹酢10Lに2kg程度2ヶ月(広葉) 生理活性、着色、糖度
アセビ竹酢液 竹酢10Lに葉茎1kg 2ヶ月 害虫防除
アミノ竹酢液 竹酢10Lに腹白魚はらわた3kg2か月 草勢、肥大
糖蜜+竹酢液 糖蜜と竹酢液共に400~500倍で散布 病害虫防除
ブドウ糖+竹酢液 ブドウ糖と竹酢液共に400~500倍で散布 光合成促進、病害虫防除
Ca竹酢液 竹酢10Lに白卵殻砕き100個20日 Ca補給着色促進

竹酢液で畜舎などの消臭

竹酢液の消臭機能

嫌なにおいや強い刺激臭を発する物体に竹酢液を散布すると、嫌なにおいなどはたちまち消えます。 においの発生源が小さい場合には竹酢液には速効的な消臭機能があります。
大量の家畜糞尿を抱える畜産農家も、竹酢液を高倍率で多回数使用することでにおいの問題が改善され、堆肥化がしやすくなるものとなります。

竹酢液を飼料に使用する

竹酢液を吸着させた竹炭を飼料に混ぜて家畜に与えると、食欲が盛んになり、成育状態がよくなります。 排泄物の色も形もきれいになり、ニオイが気にならなくなります。 これは内臓、特に腸内の異常発酵がなくなり、与えた飼料の消化吸収が順調に行われている証拠です。 こうして育てた家畜を解体すると、無駄な脂肪がなく、肉もよくしまり、特に肝臓の健康状態がよいことが肉眼でもわかるほどだといわれています。 人間や動物の腸には乳酸菌・ビフィズス菌など、無数の善玉菌が生きていてそれが竹酢液を好むので、 ちょうど牛乳やヨーグルトと同じように善玉菌の増殖を助けその活動を盛んにするためです。

採卵鶏飼料に添加した結果

竹酢液を主成分とする製剤を飼料に添加すると、卵の殻が強くなり、卵黄の臭みが消え、コクのあるうまみが増します。 卵の日持ちもよくなります。 卵黄中のビタミン量の増加、コレステロールの減少など、卵黄の質にも改善傾向が見られます。

ブロイラー飼料に添加した投与効果

竹酢液製剤をブロイラー(餌づけから出荷までの飼育中に1%添加)に投与したばあい、脂肪酸組成では、 代表的な飽和脂肪酸であるパルミチン酸、腹腔内脂肪のばあい竹酢液投与群のほうが1.8%少なく、皮下脂肪についても1.0%少なくなる傾向が見られました。 また、不飽和脂肪酸のリノール酸については、竹酢液投与群のほうが1.1%~1.8%多く、リノレイン酸も0.2%~0.3%多くなりました。
竹酢液製剤を投与することによって、飽和脂肪酸が減少し、抗酸化性にすぐれた不飽和脂肪酸が増加する傾向がみられます。

乳牛飼料に添加した結果

竹酢液製剤を乳牛に対して体重1kgあたり1日 0.3~0.5kgの割合で経口投与すると、 赤血球数の増加、ヘマトクリット値の上昇など、血液性状が改善され、胃汁のpHが正常値に回復しました。 その結果、乳量が増加し、胃汁中のVFA(揮発性脂肪酸)量も増加すると報告されています。

竹酢液 数滴で“悪臭が消える”

ペットのフン尿・汚物・生ごみなど、においが気になるところには、5倍くらいに薄めた竹酢液をひとふりするだけでニオイが消えます。
養鶏場や養豚場にも同じ効果があります。 消臭の仕組みも竹酢液と竹炭では異なる特徴があります。 多孔質の竹炭には、吸着という物理的作用と、孔にすみつく微生物の力で、吸着したニオイの成分を分解する生物学的作用で消臭します。 一方、竹炭液は中和とか、マスキングとよばれる化学的作用で消臭します。 竹酢液に含まれる酢酸を主成分とする有機酸、つまり酸性の物質が、悪臭源に多いアンモニア・硫黄化合物など、 アルカリ性の物質を中和したり、竹酢液の燻香でマスキング(包み込む)してしまいます。竹酢液には約300種類の成分が含まれていて、 どんなに複雑なニオイにも、そのうちのどれかが反応するので、消臭作用にもあたりはずれがなく、人畜にも無害です。 竹酢液の主成分・酢酸は、発酵臭をおさえるはたらきをするので、 家畜のフン尿処理、汲み取り式のトイレ、ごみ集積場などの消臭にも好適です。 ゴミ集積場や残飯処理場などに散布すると、消臭のほかに、カラス・イヌ・ネコなどを寄せ付けない忌避作用もします。
使用法は30~100倍くらいに薄めた竹酢液を1㎡あたり約10~30cmくらいの割合で散布します。 流し台・排水口・浴場・ペット小屋などには50~200倍くらいに薄めて散布します。使用量については、ニオイが消えることが条件で基準はありません。

魚や肉の生臭さも解消

家庭の食卓から魚料理が減少しているというデータがあります。 「生臭いニオイが嫌だから」がその理由のひとつです。
食材のニオイが気になる料理には、竹酢液が便利です。 魚・肉の場合は10倍くらいに薄めた竹酢液に1~2時間浸して調味料・香辛料を加えて調理すると生臭い臭いは消えます。 アジ・イワシなどの魚を生で保存する場合、40倍くらいに薄めた竹酢液であらかじめ洗浄してから冷凍すると、解凍後も鮮度が長持ちし、臭みも取れます。 魚をひらき干しにする場合、竹酢液を3%の食塩水で40倍くらいに薄めた液に1時間浸したのち、水切りして乾燥します。 肉身に塩がよくまじりあって弾力を増し、歯ごたえが良くなります。
竹酢液に浸すことで、風味が増すばかりではなく、乾燥時にハエが寄り付かなくなります。 竹酢液には水溶性アルデヒド・フェノール類などの成分が含まれているので、たんぱく質を固定し、腐敗を防ぐはたらきもします。
【竹酢液】孟宗竹の煙 容量:2000ml(1L×2本)

生産者:【山梨県】身延竹炭企業組合
※竹酢液とは…竹炭を作るときに、発生する煙の成分を冷やして得られた水溶液のことをいいます。 昔から土壌改良、植物活性、病虫害対策として利用されています。 主成分である酢酸などの成分が微生物の種類によって感受性が大きく異なる性質を利用したもので、間接的な効果を利用しています。 JAS規格における「肥料および土壌改良資材」として認められています。

◇清臭・清菌効果=生ごみ、ペットのトイレ臭などに
◇害虫忌避効果=農作物・園芸植物・植木などの害虫に効果的
◇微生物増殖効果=野菜や植物の根の成長を助ける効果

 2,000ml(1L×2本)(農業用はろ過をしてません、半年以上静置させたものです。)
【竹酢液】孟宗竹の煙 容量:2000ml(1L×2本)