
竹炭を園芸に使うとき、「土に混ぜてもいい?」「鉢の底に敷けば水はけが良くなる?」と迷う方もいるでしょう。竹炭にはさまざまな形状の製品がありますが、入れれば必ず植物が元気になるわけではありません。
この記事では、園芸用の竹炭を選ぶときの確認点と、庭・鉢植えで使う際の注意点を紹介します。まずは製品の用途や使用量の表示を確かめ、育てる植物と土の状態に合わせて判断しましょう。
園芸用の竹炭を使う前に知っておきたいこと
竹炭は竹を炭化させた素材で、粉末状や粒状などの製品があります。形状や製造方法によって性質は異なります。園芸用として使えるか、使用量や使用方法が案内されているかを確認してください。
竹炭は肥料や堆肥そのものの代わりにはなりません。また、土に混ぜれば必ず通気性・保水性が上がる、酸性土壌が適切なpHになる、微生物が増える、とも言い切れません。結果は元の土、竹炭の粒の大きさ、混ぜる量、栽培環境などによって変わります。
庭や家庭菜園の土に混ぜる場合
園芸用と表示された竹炭を使い、製品に混合量の案内があればそれに従いましょう。すべての土に共通する「5~10%が適量」という決まりはありません。最初は限られた場所で試し、土の水はけや乾き方、植物の様子を見て判断する方法があります。
水がたまりやすい場所では、竹炭を加える前に排水経路や土の状態も確認してください。乾燥しやすい場所でも、竹炭だけで水やりが不要になるわけではありません。土壌のpHが気になる場合は測定し、育てる植物に合うか確かめましょう。竹炭を一律に「酸性土壌の中和剤」として使わないでください。
竹炭を畑や土づくりに使う際の方法と注意点は、竹炭を畑に使う方法も参考にしてください。
土づくり用資材の商品例として、当店では農業用のバイオ炭(農業用竹炭)と、竹をチップ状にして乳酸発酵させた竹チップ乳酸発酵 30L×3袋を扱っています。竹チップは炭化した竹炭とは異なる資材です。用途や使用量は、それぞれの商品ページで確認してください。
鉢植えや観葉植物に使う場合
鉢植えでは、植物に合った培養土と、鉢底から水が抜ける構造を優先しましょう。鉢底に竹炭を敷くだけで排水不良や根腐れを防げるとは限りません。受け皿に水をため続けず、水やり後の土の乾き方を確認してください。
竹炭を土に混ぜる場合は、細かな粉が舞わないように扱い、製品表示に沿って量を決めます。特に盆栽や多肉植物など、用土や水やりに注意が必要な植物では、現在の管理方法を優先し、竹炭を加えることを前提にしないでください。
竹炭の形状による選び方
粉末状
土と混ぜやすい形状ですが、粉が舞いやすいため取り扱いに注意が必要です。排水性の悪い土に粉末を足せば必ず改善する、というものではありません。製品の用途と使用量を確認しましょう。
粒状
土に混ぜる製品もありますが、粒の大きさや使い方は商品によって異なります。土の表面にまけば必ず乾燥を防げるとは限らないため、水やり後の状態を見て管理してください。
塊状
塊状の竹炭を土に使う場合は、園芸用としての使用方法が示されているか確認してください。置くだけで土の状態が改善する、効果が長期間続くといった一律の案内はできません。
液肥・防虫目的での使用は慎重に
竹炭を水に浸した液体を、栄養分のある液肥とみなして植物に与えることは勧められません。必要な肥料は、育てる植物と製品の表示に合わせて選びましょう。また、竹炭を土に混ぜるだけで害虫を防げる、農薬を使わずに栽培できる、とも言い切れません。
農業用竹酢液を検討する場合は、当店の農業用竹酢液「孟宗竹の煙」2Lもあります。竹炭を水に浸した液とは別の商品です。用途や使用方法は商品ページで確認し、肥料や農薬の代わりと決めつけないようにしましょう。
保管と使用中の確認
使う前の竹炭は製品の案内に従って保管し、雨や汚れを避けましょう。使用中は土の乾き方、水はけ、植物の葉や根の状態を観察してください。状態が悪くなったときは竹炭だけを原因や解決策と決めつけず、水やり、日当たり、鉢や土の状態も見直します。
まとめ
竹炭は園芸で使われる素材のひとつですが、植物の生育、根腐れ防止、pH調整、防虫、肥料の節約を保証するものではありません。園芸用の製品を選び、表示された使い方を確認したうえで、土と植物の状態を見ながら取り入れましょう。