ミミズコンポスト

2025/1/24

ミミズコンポストの夏場の運用方法を解説

ミミズコンポストはミミズに生ごみを分解してもらう仕組みです。

生ごみを減らせて、有機たい肥まで取れるため、エコな暮らしをしたい方におすすめのコンポストです。

コンポストを始めたいと思う方が躊躇するのは、夏のコンポストではないでしょうか。

生ごみを入れるし、ミミズが入っているし、なんとなく臭いが気になる方や、夏も運用できるのか心配になる方が多いでしょう。

この記事ではミミズコンポストの夏場の運用方法を解説します。

臭いについても解説するので、夏場のミミズコンポストが気になる方は参考にしてください。

ミミズは熱に弱い生き物

ミミズは熱に弱い生き物です。

ミミズが活動しやすい温度は10~28℃です。

23℃以上になるとエサをあまり食べなくなるため生ごみの処理能力が落ち始めます。

35℃以上になると暑さで死んでしまうため、夏場のミミズコンポストは気を使わなくてはなりません。

日本の夏の気温は、暑いところで40℃以上になることもあります。

対策をしてあげないと夏場に全滅してしまうこともあるため、しっかり対策を行いましょう。

ミミズコンポストの臭いは?

ミミズコンポストは嫌な臭いはしません。

むしろ、土のような良い臭いがします。

酸素が行き渡った状態で生ごみを腐らせ、生ごみをミミズが食べるため嫌な臭いがしません。

これは夏場でも同じです。

もし嫌な臭いがしてきたら、それが生ごみの与えすぎでミミズがエサを処理しきれていないか、無酸素バクテリアが増殖しているせいです。

ミミズコンポストをかき混ぜて、酸素をコンポスト内に行き渡らせることで改善します。

ミミズコンポストの夏を乗り切る方法

ミミズコンポストの夏を乗り切る方法を解説します。

対策することでコンポスト内の温度を下げ、ミミズが全滅することを防ぎます。

夏場は必ず対策するようにしましょう。

日陰に置く

屋外・室内関わらず、ミミズコンポストは日陰に置くようにしましょう。

直射日光がミミズコンポストに当たると、コンポスト内の気温が上がって、簡単にミミズが死んでしまう35℃を上回ってしまいます。

屋外で運用している方で、移動できるタイプのコンポストをお使いの方なら、玄関などの室内に置くのも良いでしょう。

とにかく直射日光を避けるのが第一です。

日よけシートを使う

屋外で運用している方で、日陰に置けないという方は日よけシートを使いましょう。

日光を遮ってくれるシートで、コンポスト内の温度上昇を防ぐことができます。

遮るのは日光だけで、空気も水分も通してくれるため、コンポスト内の環境に影響を及ぼしません。

100円ショップでも売っているため、簡単に手にすることができます。

生ごみは少量ずつ与える

夏場は気温が高くなってしまうため、どうしてもミミズの活動が低下しがちです。

そのため、生ごみを処理する能力も低くなっています。

ミミズが処理しきれない生ごみを入れてしまうと、臭いの原因になったり、虫が寄ってくる原因になったりします。

夏場になったら生ごみは少量ずつ与えるようにしましょう。

また、生ごみを分解しやすいように細かくしてあげるのも効果的です。

「エサが足りなくなるのでは?」と心配になるかもしれませんが、ミミズは床材になっているココナッツ繊維や新聞紙も食べるため、エサ不足になることはありません。

水をかける

ミミズコンポストの外側だけ水をかけてあげると、ミミズコンポスト内の温度が下がります。

直接温度が下がり、水が蒸発する時にまた熱を下げてくれます。

コンポストのサイズに寄りますが、小さいコンポストなら霧吹きでコンポスト内にシュッシュッと水をかければ十分温度が下がります。

水をかけた後はコンポストの側面の水はふき取ってあげましょう。

ミミズの脱走の原因になります。

氷を入れる

コンポスト内に氷を入れるのも、温度を下げるためには最適です。

直接コンポストを冷やすのはもちろん、ゆっくりと水分を与えることができます。

ミミズに直接当ててしまうと死んでしまうため、ミミズに当たらないような場所に置いてあげましょう。

また、生ごみを凍らせてから与えるのも有効的です。

湿らせた新聞紙を入れる

湿らせた新聞紙を入れるのも効果的です。

新聞紙を細かくしないで、棒状に丸めたものを湿らせて、コンポスト内の四隅に入れます。

気加熱のため、外気よりも涼しくなり、中央にいるミミズたちが涼むことができます。

コンポストに入れる新聞紙は細かくしがちですが、夏場に冷やす目的で入れる場合は細かくせずに入れましょう。

たい肥を取らない

ミミズコンポストのたい肥は発熱しません。

そのため、暑い時はたい肥にミミズが避難していきます。

たい肥を取ってしまうと、ミミズたちの避難場所がなくなってしまいます。

夏場の間はたい肥を取らないで、ミミズの避難場所を作ってあげましょう。

大きなコンポストまたは専用コンポストを使う

コンポスト内の温度を下げることも大事ですが、もしもの時の避難場所を作ってあげると良いです。

大きなコンポストの場合、中心部は外気温に左右されることが少ないため、ミミズの避難場所になります。

また、専用コンポストの場合も、ミミズが上下に移動できるため、温度が低いところを見つけて逃げることができます。

大きなコンポスト容器を使うことが夏場に全滅しない工夫になりますが、そんなに大きなコンポストは作れないという方におすすめなのが専用コンポストです。

「金子みみずちゃんの家」のような専用コンポストなら、ミミズの逃げ場所を作ることができるため夏場におすすめです。

金子みみずちゃんの家は三段になっており、一段目がたい肥スペースになっています。

たい肥は熱を持たないため、ミミズたちにとって最適な避暑地になります。

夏場の虫対策

夏は虫の季節でもあります。

ミミズコンポストをしているとどうしても虫が寄ってきてしまいます。

対策をすれば虫の発生を抑えることができるため、しっかり対策を行いましょう。

洗濯ネットや防虫ネットに入れる

ミミズコンポストを洗濯ネットや防虫ネットに入れましょう。

ミミズコンポスト内に虫を入れないことが最重要になるため、目の細かい洗濯ネットや防虫ネットで覆うことをおすすめします。

開け口となる部分はしっかりチャックをしたり、クリップなどで止めたりするようにして虫の侵入を防ぎます。

コバエ取りシートを設置する

夏場はコバエが湧きやすいです。

生ごみはミミズが分解できる量だけ与えて、過剰に与えないことが鉄則です。

それでもコバエが湧いてきてしまった場合は、コバエ取りシートが活躍します。

殺虫剤と異なり、シート状のため、ミミズに影響を及ぼさずにコバエだけキャッチすることができます。

コバエが湧いてきてしまったら、コバエ取りシートを使いましょう。

ゴキブリは見つけ次第捕まえる

もしミミズコンポストの近くでゴキブリを見つけてしまったら、必ず捕まえて殺しましょう。

ゴキブリはミミズに影響を及ぼしませんが、衛生的に不潔なうえ、見た目も不快なため、見つけたらすぐに捕まえることをおすすめします。

コンポスト内は適度な温度で湿っているため、ゴキブリにとっても居心地が良い場所となります。

もしコンポスト内でゴキブリが卵を産んでしまった場合、あっという間に増えてしまうため、見つけ次第捕まえた方が良いでしょう。

逃がしてしまったら、ゴキブリホイホイなどを使えば環境を破壊せずに捕まえることができます。

竹酢液を使う

どうしても虫がたくさん出てしまった場合には竹酢液を使いましょう。

ミミズコンポストを室内で運用していて虫が発生した場合などは、衛生的にも虫を倒す必要があります。

竹酢液を使う際は、ミミズに直接かからないように注意してください。

ミミズに当たってしまうと、ミミズが死んでしまう恐れがあるため、細心の注意を払って使うようにしましょう。

ミミズコンポストが夏に失敗する原因

ミミズコンポストは夏に全滅しやすいです。

夏に失敗しやすい原因は2つあります。

  • 直射日光を当てる
  • 生ごみの発酵熱

逆に考えればこの2つを避ければ夏を乗り切る事ができるということなので、参考にしましょう。

直射日光を当てる

直射日光を当てるとコンポスト内の温度はどんどん上がっていきます。

ミミズの活動温度は10~28℃で、35℃を超えると死んでしまうため、注意が必要です。

ミミズコンポストは涼しく風通しの良い場所に置くのがおすすめです。

屋外に置くなら家の北側の軒下などがおすすめです。

室内ならエアコンで室温を調節できるため、全滅も避けられます。

日陰に置いたり、日よけシートを使ったり、とにかく直射日光を避けることが大事です。

生ごみの発酵熱

生ごみを微生物が食べて分解すると発酵熱が出ます。

通常はミミズも生ごみを食べるため、発酵熱はあまり出ませんが、夏にミミズの活動量が減ると、相対的に微生物の活動量が増え、発酵熱が出やすくなります。

夏場は発酵熱で35℃以上になることもあるため、直射日光だけでなく、暑さ対策を行うことが重要です。

コンポスト側面に水をかけたり、生ごみを凍らせてあげたりなどの工夫をしましょう。

ミミズコンポストが暑さで全滅した場合の処理方法

もしミミズコンポストが夏の暑さで全滅してしまった場合の処理方法を解説します。

ミミズは死んだら溶けてしまうため、死骸は残りません。

臭いがせず、たい肥として再利用できそうな場合、生ごみを取り除いて乾燥させれば、たい肥として利用することができます。

ミミズの腐敗集がする場合や虫が発生してしまっている場合は、衛生上廃棄をおすすめします。

庭をお持ちの方は庭の隅に埋めてしまうのが良いでしょう。

庭を持っていない方は、土と同じ区分になるため、燃えるゴミにはできません。

お住まいの自治体に問い合わせるか、土を引き取ってくれるホームセンターなどに相談しましょう。

金子ミミズちゃんの家なら暑さ対策をしながら運用できる!

ミミズコンポストの夏の運用方法を解説してきました。

とにかく温度を抑えることがミミズコンポストを夏に全滅させない方法になります。

夏場は気温が上がりやすいため、直射日光を避け、ミミズが逃げられる場所を作ってあげることが大事です。

専用コンポストの「金子みみずちゃんの家」なら移動が簡単にできるため、普段は外に置いておいて、夏場だけ玄関に移動させることもできます。

もちろん最初から室内で運用することも可能なため、クーラーの効いた室内なら屋外よりも運用が簡単にできます。

コンポストは三段になっており、一段目がたい肥スペースになっていることから、ミミズの逃げ場所が最初から作られているため、安心して使用することが可能です。

暑さ対策をするなら、金子みみずちゃんの家を使ってコンポストを始めませんか。