ミミズコンポスト

2025/1/24

対策すれば怖くない!ミミズコンポストのゴキブリ対策を紹介

ミミズコンポストはミミズに生ごみを分解してもらう、エコなコンポストです。

コンポストというと虫が発生しそうなイメージがありませんか。

特に見た目から嫌なのがゴキブリです。

この記事ではミミズコンポストになぜゴキブリが発生するのか、防ぐ方法と、もし発生してしまった場合の対応策をご紹介します。

ミミズコンポストを始めたいがゴキブリが発生するのは嫌、という方は参考にしてください。

ミミズコンポストにゴキブリは発生する?

ミミズコンポストにゴキブリは発生するのか、結論から言うと、対策をしなければ発生する可能性が高いです。

ゴキブリは生ごみの臭いにつられて集まってくる習性があります。

ミミズコンポストには生ごみを入れるため、ゴキブリが集まってきやすいです。

また、コンポスト内は湿度が高い状態になるため、湿度が高いところを好むゴキブリにとって過ごしやすい環境になっています。

ゴキブリ自体はミミズに影響を及ぼさないため、ミミズコンポストに影響することはありませんが、見た目が不快なのでなるべく見たくありません。

ただし、しっかり対応すればゴキブリの発生を防ぐことができます。

ミミズコンポストのゴキブリ対策にできること

ゴキブリが集まってきやすいミミズコンポストですが、しっかり対策をすればゴキブリは寄ってきません。

ミミズコンポストを運用する際は、以下の対策を行ってみましょう。

  • ミミズコンポストを洗濯ネットや防虫ネットで覆う
  • 生ごみを入れすぎない
  • 肉や魚などを入れすぎない
  • コンポスト内の環境を中性にする
  • 室内で運用する
  • 専用コンポストを使う

それぞれ詳しく解説します。

ミミズコンポストを洗濯ネットや防虫ネットで覆う

ミミズコンポストを洗濯ネットや防虫ネットで覆いましょう。

ミミズコンポスト内に虫を入れないのが重要になります。

ゴキブリをミミズコンポストに入れないように、目の細かい洗濯ネットや防虫ネット、不織布の布団カバーなどで覆います。

この時隙間ができないように、しっかりチャックを閉めたり、開閉口を洗濯バサミで挟んだりしましょう。

これはゴキブリだけでなく、コバエの発生を防いだり、他の虫を入れないための対策にもなります。

とにかく虫の侵入を許さないことが、ゴキブリ対策になります。

生ごみを入れすぎない

生ごみを入れすぎないことも重要です。

ミミズは毎日自分の体重の半分の量のエサを食べます。

1㎏のミミズは1日に約500gの生ごみを食べる計算です。

この量を超えた生ごみを与えると、ミミズの処理能力が間に合わず、生ごみが腐敗してしまいます。

腐敗すると臭いが発生するため、ゴキブリが寄ってきてしまいます。

家族3~4人の場合、1日平均約500~600g程度の生ゴミを出すと言われていますが、3~4人家族の場合、1㎏以上のミミズが必要になります。

また、夏や冬にはミミズの処理能力が落ちてしまうため、通常与えている生ごみの量を減らさなくてはなりません。

ミミズの処理能力を超えた生ごみを与えないようにしましょう。

肉や魚などを入れすぎない

生ごみなら何でも入れていいと思われがちですが、ミミズコンポストには入れない方がいいものもあります。

肉や魚は臭いがするため、ゴキブリが寄ってくる原因になります。

ミミズコンポストに入れる生ごみは野菜くず中心にしましょう。

また、以下のものはミミズコンポストには入れないようにしましょう。

  • 肉や魚は少量
  • 玉ねぎやニンニクなどのネギ類
  • 液体
  • 塩分の濃いもの
  • 唐辛子などの刺激物

コンポスト内の環境を中性にする

コンポスト内が酸性に傾くとミミズが生ごみを分解しづらくなります。

生ごみを分解できなくなると、臭いが発生して、ゴキブリが集まってくる原因になります。

酸性に傾くと、ゴキブリだけでなく、他の虫も集まってくる習性があるため、虫の発生を防ぐためにもコンポスト内の環境を中性にすることは重要です。

ミミズコンポストは、微生物が生ごみを分解し、分解された生ゴミをミミズが食べることでなりたっています。

そのため、微生物が活発に活動できる環境にしてあげなくてはなりません。

生ごみは酸性傾向があるため、中性にするためには竹炭や石灰を撒くのが効果的です。

竹炭や石灰を撒いて微生物が活発に働ける環境を作ってあげましょう。

室内で運用する

コンポストといえば屋外のイメージがありますが、ミミズコンポストは室内で運用できます。

温度管理ができるため、屋外よりも室内で運用した方がミミズは活発に動けます。

また、屋外ではどうしても虫が寄ってきやすいため、ゴキブリももれなく集まってきます。

雨が降ると雨宿りのためにゴキブリが集まってくることもあるでしょう。

室内なら虫の発生を抑えることができるため、屋外よりも室内の方がゴキブリを目にする機会が少ないです。

ゴキブリを見たくないなら室内でミミズコンポストを始めましょう。

専用コンポストを使う

「金子みみずちゃんの家」のような専用コンポストなら蓋が付いているため、ゴキブリが入りにくい構造になっています。

他の虫も入りにくいため、虫が嫌なら専用コンポストを使うのがおすすめです。

金子みみずちゃんの家は室内でも使えるコンポストのため、室内で運用すればゴキブリも発生しにくいです。

専用コンポストを使って、室内で運用すればゴキブリの発生を抑えることができます。

ゴキブリが発生してしまった時の対処方法

ゴキブリが発生してしまったときの対処法は以下です。

  • 見つけたら必ず捕まえる
  • ゴキブリが苦手なハーブを使う
  • ゴキブリホイホイを設置する
  • 殺虫剤を使用する

見つけたら必ず捕まえる

ゴキブリを見つけてしまった場合は必ず捕まえて殺しましょう。

見逃してしまうと、ミミズコンポストに入り込んで増えてしまう可能性があります。

ゴキブリを見つけて逃がしてしまった場合は、ゴキブリホイホイを設置するなども効果的です。

とにかく出てきたゴキブリは許さないのが鉄則です。

ゴキブリが苦手なハーブを使う

ゴキブリが苦手なハーブを使うのもゴキブリ対策になります。

コンポストの近くにハーブを植えて、もしくは植木鉢を置いてあげると対策になります。

例えば、以下のハーブが効果的です。

  • ミント
  • ラベンダー
  • バジル
  • ローズマリー
  • クローブ
  • ティーツリー
  • カモミール
  • レモングラス
  • セージ

ゴキブリの嫌うハーブを育ててゴキブリが近寄れない環境にしましょう。

ゴキブリホイホイを設置する

ゴキブリを見かけて逃がしてしまった場合、ゴキブリホイホイを設置しましょう。

ゴキブリホイホイはエサでゴキブリを誘導して、粘着シートで捕らえるトラップです。

複数匹いた場合や見逃してしまった場合に効果的です。

ただし捕まえられたゴキブリにのみ効果的なので、卵があった場合は対応できないので注意です。

殺虫剤と異なり、環境を破壊することなくゴキブリを捕獲できるため、エコな暮らしをしたい方におすすめです。

殺虫剤を使用する

ゴキブリを根絶するなら殺虫剤がおすすめです。

置き型の毒餌トラップなら、毒餌を巣に持ち帰ってくれるため、巣から根絶することができます。

スプレータイプの殺虫剤をミミズコンポストに噴射するのは、ミミズに害をもたらしかねないためおすすめできません。

どうしてもスプレータイプのものを使いたい場合は、冷凍するスプレーなどを用意すると環境に優しいです。

ただし、0℃以下になるとミミズも凍って死んでしまうため、ミミズには直接当たらないようにしましょう。

ゴキブリ以外でミミズコンポストに害をもたらす虫

ゴキブリ以外でミミズコンポストに害をもたらす虫を紹介します。

ムカデ

ムカデはミミズを食べてしまう虫です。

ムカデも暗くて狭い場所を好むため、ミミズコンポストに居ついてしまう可能性があります。

ミミズがたくさんいて食べ物にも困らないため、ムカデにとってミミズコンポストは楽園のような場所です。

ムカデを見つけたらすぐに処理するようにしましょう。

ムカデに噛まれると激痛が走り、毒によって腫れたり痺れが生じたりします。

ムカデを処理する場合は噛まれないように十分注意しましょう。

アメリカミズアブ

アメリカミズアブの幼虫はウジと呼ばれる虫です。

ウジは生ごみを分解するため、一見害がないように見えますが、ウジの糞は水分が多く、ミミズが溺死してしまう可能性があります。

アメリカミズアブはミミズコンポストに入れないのが対策になります。

洗濯ネットや防虫ネットにミミズコンポストを入れて、アメリカミズアブが近寄れない環境にしましょう。

ゴキブリ以外でミミズコンポストに発生する虫

ゴキブリ以外でミミズコンポストによく発生する虫を紹介します。

ダニ

ダニは室内に発生するイメージがありますが、ミミズコンポストにも発生します。

生ごみはダニにとってもエサとなるため、どこからともなく発生してしまいます。

また、ダニが好む環境は室温20~30℃、湿度60%以上の高温多湿という条件で、ミミズコンポストはダニにとって住みやすい環境です。

少しのダニなら生ごみの分解を助けてくれるため、問題ありませんが、増えすぎてミミズコンポストの表面を覆うようになってしまうと、ミミズがエサを食べなくなってしまいます。

ダニが増えすぎた場合の対策として、パンをコンポスト内に入れておくと、ダニが集まってきます。

ダニが集まったパンをそのまま捨てれば、ダニを減らすことが可能です。

ヒメミミズ

ヒメミミズは1~2cmの真っ白なミミズです。

シマミミズの子どもは小さくて少しピンクがかっていますが、ヒメミミズは白色をしています。

コンポスト内が酸性に傾いたり、箱の中が湿気ていたりすると繁殖しやすい生き物です。

ミミズコンポストの主であるシマミミズに悪影響を及ぼさないですが、ヒメミミズはシマミミズが生きられないような過酷な環境でも生きていける生物です。

コンポスト内の環境が悪化していることでもあるので、対策をしてあげましょう。

新聞紙を濡らさずに丸めて箱の四隅に少し彫って埋めてあげると、湿気を吸い取ってくれます。

また、竹炭や石灰を撒くことでコンポスト内を中性に戻すことができます。

トビムシ

目視するのが難しいくらい小さな生き物がトビムシです。

体に羽はありませんが、跳躍器と呼ばれる器官を持ち、ぴょんぴょん飛び跳ねることができます。

食性は雑食で、生ごみや菌類を食べ、土壌を作り、体が柔らかいため他の土壌生物のエサにもなることから、土壌生態系を支える「大地のプランクトン」と呼ばれています。

益虫のため、対策は特にありませんが、増えすぎてしまった場合はコンポスト内の表面の土を削って捨てるなどすれば個体を減らすことができます。

専用コンポストならゴキブリの発生を抑えられる!

ミミズコンポストのゴキブリ対策と、ゴキブリが発生してしまった場合の対処を解説してきました。

対策をすれば、ゴキブリを見ることなくコンポストを始めることができます。

「金子みみずちゃんの家」のような専用のコンポストなら、ゴキブリが侵入する隙を与えないため効果的です。

室内でも使用できるため、ゴキブリを寄せ付けることなく、室内でもコンポストを始めることができます。

ゴキブリが怖い方がミミズコンポストを始めるなら、専用コンポストの使用がおすすめです。