
1)竹炭の利用方法
竹炭は、竹を炭窯で高温で焼いて作る炭です。目に見えない小さな穴がたくさんあり、においや湿気を吸着しやすい性質があります。
この性質を生かして、竹炭は家の中の消臭・湿気対策、水のカルキ臭対策、畑や庭の土づくりなど、暮らしのさまざまな場面で使われています。また、食品として作られた竹炭パウダーは、料理の色付けにも使われます。
ここでは、それぞれの使い方と注意点をわかりやすくご紹介します。
空間の消臭・調湿
竹炭のいちばん身近な使い方が、においと湿気の対策です。竹炭の小さな穴が、空気中のにおいの成分や湿気を吸着し、湿気が多いときは吸い、乾燥しているときは少しずつ放出します。
・靴箱やクローゼット、押し入れの湿気・においが気になる場所に
・トイレや洗面所、キッチンなどのにおい対策に
・冷蔵庫の中のにおい対策に(食品には直接触れさせず、通気性のよい袋や容器に入れて置く)
効果は置く量や場所の広さによって変わるため、狭い場所ほど効果を感じやすくなります。
使っているうちに吸着する力は弱まりますが、ときどき天日干しをすると、ある程度回復します。
水のカルキ臭をやわらげる
よく洗って煮沸した竹炭を水道水に入れておくと、水道水のカルキ臭(塩素のにおい)がやわらぎ、飲みやすく感じられることがあります。
ただし、竹炭は浄水器の代わりにはなりません。細菌や有害物質を取り除いて「安全な水にする」ものではないため、飲み水の安全は、水道水や浄水器などで確保しましょう。
竹炭を入れた水は、冷蔵庫に入れてその日のうちに飲み切り、竹炭もこまめに洗って、ときどき煮沸するなど清潔に保ってください。
園芸・農業での利用
畑や庭の土づくりに使う竹炭は、「バイオ炭」とも呼ばれます。竹炭を土に混ぜると、小さな穴のある炭が土の中にすき間をつくり、水はけや通気性、保水性の改善を助けます。微生物のすみかにもなり、土の環境づくりに役立ちます。
ただし、竹炭は肥料ではありません。作物の栄養は、肥料やたい肥で別に補う必要があります。
また、竹炭はアルカリ性です。土に入れる前に土のpHを確認し、入れすぎないようにしましょう。石灰を同時にたくさん入れると、土がアルカリ性に傾きすぎるおそれがあるので注意してください。
食品としての利用(色付け)
食品として作られた竹炭パウダーは、パンやお菓子、麺などを黒く色付けする食材として使われています。竹炭パウダーには味や香りがほとんどないため、料理の味を変えずに黒い色を付けられるのが特徴です。
ただし、竹炭パウダーを食べることで、体に良い効果が得られるという根拠は確認されていません。あくまで色付けのための食材として使いましょう。
・必ず食品として販売されているものを選ぶ(消臭用・園芸用の竹炭は食べられません)
・パッケージの使用量や注意書きを守り、たくさん食べない
・薬を飲んでいる方、妊娠中・授乳中の方、持病のある方は、医師や薬剤師に相談する
2)竹炭の活用事例
ここからは、竹炭が実際にどんな場面で使われているかを、場所ごとにご紹介します。家の中、畑や庭、インテリアと、使い方はさまざまです。
住宅での利用
家の中では、湿気やにおいがこもりやすい場所に竹炭を置く使い方が一般的です。
・靴箱:靴のにおいと湿気対策に
・押し入れ・クローゼット:梅雨時期の湿気対策に
・床下:住宅用の床下調湿材として、竹炭や木炭を敷き込む方法もあります(施工は専門業者に相談しましょう)
・トイレ・洗面所:においが気になる場所に
竹炭は電気を使わずに置いておくだけなので、手軽に取り入れられるのも魅力です。
農業やガーデニングでの利用
畑では、植え付け前に竹炭(バイオ炭)を土に混ぜ込む使い方が一般的です。水はけの悪い畑や、固くなりやすい土の改善を助けます。
プランターや鉢植えでは、鉢底石の代わりに粒の竹炭を敷いたり、培養土に少し混ぜたりする方法もあります。
使うときは、先に土のpHを確認し、入れすぎないことが大切です。竹炭は土づくりをサポートする資材で、肥料や農薬の代わりになるものではありません。
インテリアでの利用
竹炭は、竹の節や形が残った独特の見た目も魅力です。かごや器に入れてリビングや玄関に飾ると、自然素材ならではの落ち着いた雰囲気になります。
飾りながら、置いた場所のにおいや湿気の対策にもなるので、見た目と実用を両立できます。ほこりがたまりやすいので、ときどき水洗いして天日干しし、清潔に保ちましょう。
3)竹炭の選び方と購入方法
竹炭は、使う目的に合わせて選ぶことが大切です。
・消臭・湿気対策:置きやすい大きさの竹炭
・水のカルキ臭対策:飲料水用として販売されているもの
・畑や庭の土づくり:土に混ぜやすい粒状の竹炭(バイオ炭)
・料理の色付け:食品として販売されている竹炭パウダー
消臭用や園芸用の竹炭は、食べたり飲み水に使ったりしないでください。
当店では、畑や庭の土づくり用の農業用バイオ炭(竹炭)と、料理の色付けに使える食用の竹炭パウダーを取り扱っています。
置き場所ごとの消臭・調湿や畑での使い方を詳しく知りたい方は、竹炭の効果と用途別の使い方の記事も参考にしてください。
品質の見極め方
竹炭の品質は、原料の竹と焼き方で大きく変わります。
・原料の竹の種類や産地が表示されている
・竹をしっかり乾燥させてから、適切な温度でじっくり焼いている
・製造工程が説明されている
当店のバイオ炭は、山梨県身延町産の孟宗竹を、時間をかけて乾燥させてから炭窯で焼き上げています。
4)まとめ
竹炭は、においや湿気を吸着しやすい性質を生かして、家の中の消臭・湿気対策、水のカルキ臭対策、畑や庭の土づくりなど、暮らしの中で幅広く使えます。
一方で、竹炭は浄水器や肥料の代わりにはならず、食べて体に良い効果があるものでもありません。目的に合った竹炭を選び、正しい使い方で上手に取り入れてみてください。