
国産竹炭と輸入竹炭の一番の違いは、原料の竹がどこで育ち、どこで炭にされたかです。国産竹炭は日本国内の竹を国内で炭にしたもの、輸入竹炭は主に中国や東南アジアなど海外で作られたものです。
どちらが良い・悪いと一概には言えません。竹炭の品質は、産地よりも、原料の竹の状態、炭にする温度や時間、仕上げの工程などで決まる部分が大きいためです。ただし、国産竹炭は産地や作り手が分かりやすく、輸入竹炭は価格が手ごろなものが多い、といった傾向はあります。
この記事では、それぞれの特徴と、用途に合わせた選び方、使い方のポイントを紹介します。
1)国産竹炭の特徴
国産竹炭の特徴は、産地や作り手が分かりやすいことです。商品に竹の産地や炭焼きをした場所が書かれていることが多く、どこでどのように作られたかを確かめやすいのが安心材料になります。
また、日本各地では、手入れされずに広がった竹林(放置竹林)が問題になっています。国産の竹を炭にして使うことは、竹林の整備や地域の資源の活用にもつながります。
一方で、国内の生産量は多くないため、価格は輸入品より高めになる傾向があります。
生産プロセス
国産竹炭の多くは、孟宗竹(もうそうちく)などを原料にしています。伐採した竹を割って適度に乾燥させ、炭窯に入れて、酸素を制限しながら蒸し焼きにして炭にします。
炭にするときの温度や時間によって、炭の性質は変わります。一般に、高い温度で焼いた炭は、表面の小さな穴が多く、においや湿気を吸着する働きに向いているといわれています。焼き上がった炭は、冷ましてから、用途に合わせた大きさに切ったり砕いたりして製品になります。
作り手によって、窯の種類や焼き方にそれぞれの工夫があります。
品質管理
品質管理のやり方は、国産か輸入かではなく、作り手や販売元ごとに異なります。国産だから必ず品質が高い、というわけではありません。
安心して選ぶためには、原料の竹の産地、炭を焼いた場所、用途(消臭用、園芸用、食品用など)が表示されているかを確認しましょう。問い合わせ先がはっきりしている販売元の商品を選ぶのも大切です。
価格
国産竹炭は、国内での竹の伐採や炭焼きに人手がかかり、生産量も限られるため、輸入竹炭より価格が高めになる傾向があります。
ただし、価格の差がそのまま品質の差になるとは限りません。使う目的や量に合わせて、無理のない範囲で選ぶのがおすすめです。
メリットとデメリット
国産竹炭のメリットは、産地や作り手が分かりやすく安心して選びやすいこと、国内の竹林整備や地域の資源活用につながること、輸送距離が短いことです。
デメリットは、価格が高めになりやすいことと、生産量が少ないため、商品の種類や在庫が限られる場合があることです。
2)輸入竹炭の特徴
輸入竹炭は、主に中国や東南アジアなどで作られ、日本に輸入されている竹炭です。生産量が多く、価格が手ごろで手に入りやすいのが特徴です。
形や大きさ、用途の違う商品が多く出回っているため、選択肢が豊富です。一方で、作り手や販売元によって品質の差が大きいため、表示をよく確認して選ぶことが大切です。
生産プロセス
輸入竹炭も、基本的な作り方は国産と同じで、竹を乾燥させてから、酸素を制限して蒸し焼きにします。大きな設備でまとめて作られることも多く、そのぶん価格を抑えやすくなります。
炭にする温度や時間、仕上げの方法は作り手によって異なるため、商品ごとに性質に差が出ることがあります。
品質管理
輸入竹炭の品質管理も、作り手や輸入・販売元によってさまざまです。どこで作られたか、何に使うための商品かが表示されているかを確認しましょう。
特に、口に入れる用途(食品用)のものは、日本の食品として販売されている表示があるものを選ぶことが大切です。消臭用や園芸用の竹炭は、食べることはできません。
価格
輸入竹炭の一番の魅力は、価格の手ごろさです。生産量が多く、まとめて作られるため、国産竹炭より安く手に入ることが多くあります。
たくさんの量を使いたい場合や、初めて竹炭を試してみたい場合には、選びやすい選択肢です。ただし、価格だけで選ばず、用途や表示もあわせて確認しましょう。
メリットとデメリット
輸入竹炭のメリットは、価格が手ごろなこと、入手しやすいこと、商品の種類が多いことです。
デメリットは、商品によって品質の差が大きいこと、産地や作り方の情報が少ない場合があること、輸送距離が長いことです。
3)国産竹炭と輸入竹炭の選び方
竹炭を選ぶときは、まず何に使うかをはっきりさせましょう。消臭・除湿用、園芸・畑用、食品用など、用途によって選ぶべき商品が違います。
次に、産地や用途の表示を確認します。そのうえで、使う量や予算に合わせて、国産か輸入かを選ぶとよいでしょう。
利用目的に応じた選び方
消臭・除湿に使う場合は、国産・輸入のどちらでも使えます。置く場所の広さに合わせて量を選びましょう。
畑や園芸に使う場合は、土壌改良用として販売されているものを選びます。竹炭はアルカリ性のため、土のpHを確認し、入れすぎないように注意が必要です。
食品に使う場合は、必ず食品用として販売されているものを選んでください。食用の竹炭パウダーは、味はほとんどなく、料理やお菓子を黒く色付けするために使います。健康効果を期待して食べるものではありません。消臭用や園芸用の竹炭は食べられません。
インテリアとして使う場合は、見た目や形の好みで選んで問題ありません。
コストパフォーマンスを見極める
コストパフォーマンスは、価格だけでなく、使う量や使える期間もあわせて考えましょう。
消臭・除湿用の竹炭は、天日干しなどの手入れをしながら繰り返し使えます。少し高くても長く使えるものを選ぶか、手ごろなものを定期的に交換するか、使い方に合わせて選ぶとよいでしょう。畑でたくさん使う場合は、量あたりの価格も比べてみましょう。
品質のチェックポイント
竹炭を選ぶときは、次の点を確認しましょう。
一つ目は、原料の竹の産地と、炭を焼いた場所が表示されているかです。
二つ目は、用途(消臭用、園芸用、食品用など)がはっきり書かれているかです。
三つ目は、粒の大きさや内容量など、使い方に必要な情報が載っているかです。
四つ目は、販売元の連絡先が分かるかです。
4)国産竹炭と輸入竹炭の利用法
竹炭の使い方は、国産・輸入で大きな違いはありません。家庭では、靴箱やクローゼット、冷蔵庫などに置いて、においや湿気対策に使うのが定番です。
畑や園芸では、土に混ぜて水はけや通気性を整える土壌改良材として使われます。また、食品用として販売されている竹炭パウダーは、料理やお菓子の色付けに使われています。
靴箱での消臭・調湿や畑の土づくりなど、用途別の方法は竹炭の効果と使い方を解説した記事も参考にしてください。
おすすめの使用場面
家庭では、湿気やにおいがこもりやすい靴箱、クローゼット、押し入れ、トイレ、冷蔵庫などに置くのがおすすめです。特に梅雨の時期は湿気対策として役立ちます。
ペットのいる家庭では、ペット用トイレの近くに置いて、においを軽減する目的で使われることもあります。ペットが口にしないよう、手の届かない場所に置きましょう。
キッチンでは、食品用の竹炭パウダーを、パンやお菓子、麺などを黒く色付けするのに使えます。使う量は少量で十分で、味はほとんど変わりません。
効果を最大限に引き出す方法
消臭・除湿用の竹炭は、湿気やにおいが気になる場所の近くに置くのが基本です。空気が動く場所に置くと、より働きやすくなります。
使っているうちに湿気を吸って働きが弱まってきたら、月に1回程度、晴れた日に天日干しをして湿気を飛ばしましょう。吸湿の働きが戻りやすくなります。汚れがひどくなったり、割れて細かくなったりしたら交換の目安です。
水道水に竹炭を入れて使う方法もあります。この場合、カルキ臭をやわらげる程度の働きで、浄水器の代わりにはなりません。水に入れる前に竹炭をよく洗い、煮沸してから使い、竹炭入りの水は早めに使い切りましょう。
5)まとめ
国産竹炭は、産地や作り手が分かりやすく、国内の竹林整備にもつながる一方で、価格は高めです。輸入竹炭は、価格が手ごろで種類が多い一方で、商品によって品質の差が大きいのが特徴です。
どちらを選ぶ場合も、大切なのは用途に合った商品を選び、産地や用途の表示を確認することです。特に、口に入れるものは食品用として販売されているものを選び、消臭用や園芸用の竹炭は食べないようにしましょう。
農業経営研究所では、山梨県身延町産の孟宗竹を国内で炭にした竹炭製品を取り扱っています。畑の土づくりにはバイオ炭【農業用竹炭】2kg、料理の色付けには竹炭パウダーをご覧ください。