ミネラル塩コラム

2025/4/9

塩の選び方 ミネラル塩と精製塩の違いと上手な使い方、料理での選び分け方

塩は、私たちの食生活に欠かせない調味料です。スーパーには精製塩、天日塩、岩塩などさまざまな塩が並んでいて、「どれを選べばいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

先にお伝えしておくと、どの塩も成分の大部分は塩化ナトリウムで、「この塩なら体に良い」「たくさんとっても大丈夫」という塩はありません。塩は、健康効果ではなく「味わい」や「使いやすさ」で選び、使う量に気を付けることが大切です。この記事では、塩の種類ごとの違いと、選び方・上手な使い方をわかりやすくご紹介します。

精製塩とミネラル塩の違い

一般的な「食塩」や「精製塩」は、海水などから塩化ナトリウムを取り出し、純度を高めた塩です。塩化ナトリウムがほぼ99%以上で、さらさらしていて使いやすく、すっきりとした塩味が特徴です。

これに対して「ミネラル塩」は、海水から作った天日塩など、マグネシウムやカルシウム、カリウムなどの「にがり成分」を取り除きすぎずに作った塩を指すことが多い呼び方です。にがり成分によって、しょっぱさの中にほのかな甘みや苦みが感じられ、まろやかな味わいになります。

ただし、ミネラル塩も成分の大部分は塩化ナトリウムです。にがり成分の量はごくわずかなので、精製塩とミネラル塩の違いは、主に「味わい」の違いと考えるとよいでしょう。

塩の種類と特徴

・精製塩:塩化ナトリウムの純度が高く、すっきりした塩味。さらさらで計量しやすく、下ごしらえや煮込み料理など幅広く使えます。
・天日塩:海水を塩田に引き込み、太陽と風の力で水分を蒸発させて作る塩。にがり成分が残り、まろやかな味わいです。
・海水塩(釜炊き塩など):海水を煮詰めたり、濃縮したりして作る塩。しっとりしたものが多く、作り方によって味わいが変わります。
・岩塩:大昔の海水が地中で固まってできた塩。成分のほとんどが塩化ナトリウムで、にがり成分は少なめのものが多く、すっきりした塩味です。

同じ種類の塩でも、産地や作り方によって、粒の大きさ、しっとり感、味わいが変わります。

なお、「ミネラル塩ならナトリウムが少ない」ということはありません。塩のとりすぎは、高血圧や心臓病などのリスクを高めます。塩の種類よりも量が大切な理由については、ミネラル塩と血圧についての記事もあわせてご覧ください。どの塩を使う場合も、量には気を付けましょう。

ミネラル不足と塩の関係

カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルは、体にとって大切な栄養素です。不足すると、筋肉のけいれんや疲れやすさ、骨の健康への影響など、さまざまな不調につながることがあります。

しかし、塩に含まれるこれらのミネラルはごくわずかで、塩から補うことはできません。ミネラルを補おうとして塩を多く使うと、かえって塩分のとりすぎになってしまいます。

ミネラルは、ふだんの食事からバランスよくとりましょう。カリウムは野菜や果物、いも類、マグネシウムは海藻や豆類、ナッツ類、カルシウムは乳製品や小魚、大豆製品などに多く含まれています。持病がある方や、食事の制限がある方は、医師や管理栄養士に相談してください。

塩の選び方と上手な使い方

塩は、料理や好みに合わせて選ぶのがおすすめです。

・まろやかな味が好きな方、おにぎりや天ぷら、焼き魚など塩の味がそのまま伝わる料理に:にがり成分が残った天日塩や海水塩
・すっきりした味が好きな方、下ごしらえや煮込み料理に:精製塩や岩塩

また、日本人の食事摂取基準では、1日の食塩の目標量は、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満とされています。だしや酸味、香味野菜を上手に使い、仕上げに味わいのよい塩を少しだけ使うなど、量を控えながらおいしく使う工夫をしてみてください。

当店では、中国・慶安の塩田で、海水を太陽と風の力で乾燥させて作った天日塩「海水の素」を取り扱っています。73種類のミネラルを含み、にがり成分によるまろやかな味わいが特徴です。おにぎりや焼き魚、サラダなど、塩の味がそのまま伝わる料理で違いを楽しんでみてください。